4月4日に3月のインフレ率発表、中央銀行1.7%~2.5%と推定

6カ月ぶりの1%台の可能性も、市場コンセンサスは2.0%

2025/04/01

 フィリピン統計庁(PSA)は、4月4日午前9時、2025年3月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。
 
 それに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、3月31日、「2025年3月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)は1.7%~2.5%の範囲内であったと予想している」と発表した。すなわち、3月の総合インフレ率は、前年同月の3.7%から大幅鈍化、2024年9月の1.9%以来6カ月ぶりの1%台への低下の可能性もあると見ている。BSP予想の下限の1.7%ならば、2020年5月の1.6%以来約5年ぶりの低インフレなる。

 BSPは3月については、電力料金の値上げ、魚介類や肉類の価格上昇などがインフレ押し上げ要因となったと見ている。しかし、このような物価上昇圧力は、コメ、果物、野菜の価格低下、ペソ対ドルレートの上昇などにより相殺されたと見ている。

 一方、現地有力経済紙であるビジネスワールド紙(BW紙)が先週実施したエコノミスト18名による3月の総合消費者物価上昇率に関する直前予想のコンセンサス(中間値)は2.0%であり、BSP推定1.7%~2.5%の中間値である2.1%とほぼ一致している。

 総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
20年 21年 22年 23年 24年 2025年01月 2月
総合インフレ 2.4% 3.9% 5.8% 6.0% 3.2% 2.9% 2.1%
コアインフレ 3.4% 3.0% 3.9% 6.6% 3.0% 2.6% 2.4%
(出所:フィリピン統計庁資料より作成)