東京メトロ、フィリピンの鉄道人財育成を継続支援

4月14日にはFEATI大学と「研修に関する覚書」締結

2025/04/19

 東京地下鉄株式会社(東京メトロ、本社:東京都台東区)は、東京メトロの鉄道運営ノウハウや経験を活用し、フィリピンにおける鉄道人財育成に貢献することを目的にフィリピン共和国のFEATI大学と「研修に関する覚書」を4月14日に締結した。

 FEATI大学は、工学・海洋教育・経営・建築の学部を有し、近年、工学部において鉄道エンジニアリングコースを開講した。一方、東京メトロは、世界の鉄道関係者向けオンライン講座・訪日研修の「Tokyo Metro Academy」を開催し、鉄道運営のノウハウや経験を日本国外に紹介してきた。

 東京メトロとFEATI大学の関係は、2020年2月に丸ノ内線02系車両を教材としてFEATI大学へ無償譲渡したことに始まり、以降、FEATI大学のTokyo Metro Academyの継続的な受講等により、連携を深めてきた。この度、更なる連携を図るために、東京メトロとFEATI大学で「研修に関する覚書」を締結した。

 これにより東京メトロは、FEATI大学の教育活動に「鉄道運営のノウハウや経験」を技術提供することが可能になる。また、研修プログラムの提供により、鉄道網が拡充していくフィリピンにおいて、現地の人財育成に貢献すると同時に、他国の鉄道関係者に対して当社の認知度が向上することで、今後の海外ビジネス事業の進展に寄与すると考えている。今後、次の3つの協力事項について両者で協力して、具体的な実施内容の検討を行う。

・技術協力と連携: 東京メトロは、FEATI大学の教育活動に技術協力とコンサルティングを行う。
・Tokyo Metro Academy:東京メトロは、FEATI大学をロイヤル顧客として、Tokyo Metro Academyのオンライン講座と訪日研修において優遇サービスを提供する(例:カスタムメイドの研修開催など)。
・広報活動: 両者は協力や連携に関する情報をSNS等で発信していく。

<FEATI大学(FEATI University)概要>
 1946年、航空工学(パイロット、整備士養成)の単科大学として発足。以来、海洋工学(船員養成)、経営学、建築学等の学科を開講、職業訓練を主眼とした教育を行っている。鉄道業界では、ライトレール マニラ コーポレーション(LRMC、マニラ首都圏軽量鉄道運営企業)ほかフィリピンの各事業者に卒業生を輩出している。同大学は、近年、鉄道エンジニアリングコースが開講された大学として知られている。