中央銀行、4月のインフレ率1.3%~2.1%と推定
約5年半ぶりの低水準の可能性、6日に発表予定
2025/05/01
フィリピン統計庁(PSA)は、5月6日午前9時、2025年4月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。
それに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、4月30日、「2025年4月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)は1.3%~2.1%の範囲内であったと予想している」と発表した。すなわち、4月の総合インフレ率は、前年同月の3.8%から大幅鈍化、約5年ぶりの低水準であった前月の1.8%から更に減速した可能性があると見ている。BSP予想の下限の1.3%ならば、2019年11月の1.2%以来5年5カ月ぶりの低インフレ水準となる。
BSPは4月については、米、魚類、果物、野菜の価格下落や、国内供給状況の改善、原油価格の低下、ペソ対ドルレートの上昇が物価の下押し圧力となった分析している。一方で、電力料金やLRT-1(首都圏軽量鉄道1号線)の運賃上昇が、これらの下方要因を一部相殺した可能性があると見ている。
総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
それに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、4月30日、「2025年4月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)は1.3%~2.1%の範囲内であったと予想している」と発表した。すなわち、4月の総合インフレ率は、前年同月の3.8%から大幅鈍化、約5年ぶりの低水準であった前月の1.8%から更に減速した可能性があると見ている。BSP予想の下限の1.3%ならば、2019年11月の1.2%以来5年5カ月ぶりの低インフレ水準となる。
BSPは4月については、米、魚類、果物、野菜の価格下落や、国内供給状況の改善、原油価格の低下、ペソ対ドルレートの上昇が物価の下押し圧力となった分析している。一方で、電力料金やLRT-1(首都圏軽量鉄道1号線)の運賃上昇が、これらの下方要因を一部相殺した可能性があると見ている。
総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
年 | 20年 | 21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年1月 | 2月 | 3月 |
総合インフレ | 2.4% | 3.9% | 5.8% | 6.0% | 3.2% | 2.9% | 2.1% | 1.8% |
コアインフレ | 3.4% | 3.0% | 3.9% | 6.6% | 3.0% | 2.6% | 2.4% | 2.2% |
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