5月6日、4月のインフレ率発表、直前予想コンセンサスは1.8%
予想最高は2.2%、最低1.6%:BW紙の14名のエコノミスト対象調査
2025/05/03
フィリピン統計庁(PSA)は、2025年5月6日午前9時、2025年4月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙(BW紙)が先週実施した民間エコノミスト14名による2025年4月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)に関する直前予想のコンセンサス(中間値)は1.8%。予想最高は2.2%、最低は1.6%であった。コンセンサスの1.8%となれば、前年同月の3.8%から大幅鈍化、約5年ぶりの低水準となった前月(25年3月)の1.8%と同水準となる。
これに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、4月30日、「2025年4月の総合インフレ率は、1.3%~2.1%の範囲内に収まったと推定している」と発表した。このBSP推定の中間値1.7%は、上記の民間エコノミストの推定コンセンサスとほぼ一致している。BSPは4月については、米、魚類、果物、野菜の価格下落や、国内供給状況の改善、原油価格の低下、ペソ対ドルレートの上昇が物価の下押し圧力となった分析している。一方で、電力料金やLRT-1(首都圏軽量鉄道1号線)の運賃上昇が、これらの下方要因を一部相殺した可能性があると見ている。
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙(BW紙)が先週実施した民間エコノミスト14名による2025年4月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)に関する直前予想のコンセンサス(中間値)は1.8%。予想最高は2.2%、最低は1.6%であった。コンセンサスの1.8%となれば、前年同月の3.8%から大幅鈍化、約5年ぶりの低水準となった前月(25年3月)の1.8%と同水準となる。
これに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、4月30日、「2025年4月の総合インフレ率は、1.3%~2.1%の範囲内に収まったと推定している」と発表した。このBSP推定の中間値1.7%は、上記の民間エコノミストの推定コンセンサスとほぼ一致している。BSPは4月については、米、魚類、果物、野菜の価格下落や、国内供給状況の改善、原油価格の低下、ペソ対ドルレートの上昇が物価の下押し圧力となった分析している。一方で、電力料金やLRT-1(首都圏軽量鉄道1号線)の運賃上昇が、これらの下方要因を一部相殺した可能性があると見ている。