マニラ首都圏で邦人被害多発、拳銃・睡眠薬強盗や美人局など

日本大使館、渡航予定者・滞在者向けの安全対策情報を発出

2025/05/20

 在フィリピン日本国大使館は、519日、「マニラ首都圏への渡航予定・滞在者へ(犯罪被害の傾向・注意喚起)」というタイトルの安全対策情報を発出した。その概要は以下のとおり。
詳細はhttps://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_01701.htmlを確認されたし。

 マニラ首都圏や近郊地域において、日本人が拳銃強盗、睡眠薬(昏睡)強盗、スリ、置き引き、ひったくり、美人局(つつもたせ)等の被害に遭う事例が多数発生している。最近の邦人の犯罪被害の傾向は下記のとおり。常に狙われているという危機意識を持ち、トラブルに巻き込まれないよう心がけながら安全対策を講じられたし。

1 拳銃強盗被害
 夜間等に歩道を歩行中、突然犯人が近づいてきて、拳銃または拳銃のようなものの銃口を被害者に向け、携行するショルダーバッグ等を奪われる被害が連続発生している。中には、カバンを奪われないよう抵抗した際に発砲を受け負傷した事案や、拳銃のグリップ部分で殴打された事案、レストランに侵入した強盗により金品を奪われた事案も発生している。

2 睡眠薬(昏睡)強盗被害
 犯人(複数人のグループであることが多い)が狙いをつけたターゲットの旅行者(被害者)に言葉巧みに近づき、移動中、または移動先の飲食店等において、即効性のある睡眠薬(向精神薬)等を混入させた飲食物を勧め、被害者の意識を失わせて金品を強奪する。

3 スリ、置き引き被害
 気づいたらバッグを開けられ、旅券や財布等の貴重品を取られていた、といった報告が頻繁に寄せられている。被害場所も多岐にわたり、路上のみならずショッピングモール内、ジプニーの車内、空港ロビー等でも発生している。飲食店等におけるバッグの置き引き被害も引き続き多発している。

4 バイクによるひったくり被害
 バイクに乗車した二人組が後方から近づき、携行するハンドバッグや携帯電話などを奪取するといった被害が発生している。

5 その他、大使館館で認知した邦人被害事案
(1)マッチング・アプリにて知り合った女性と待ち合わせし、一緒に食事などして意気投合し、続けてカラオケに行った。カラオケ内で親密になったところ、突然女性が暴力を振るわれたと騒ぎだし、同時に現れた男性から、治療費を払うよう恐喝された(美人局(つつもたせ)被害)
(2)複数回フィリピンを訪問しているうちに、フィリピン人女性と親しくなった。その女性から投資話を持ちかけられ、100万円以上を投資したが、全てが虚偽であったことが事後判明し、かつその女性と連絡が取れなくなった。