マニラ湾横断橋事業間もなく着工へ、総事業費2,193億ペソ
移動時間5時間から30分に短縮見込み、29年までに開通期待
2025/05/27
公共事業道路省(DPWH)は、5月26日、総延長32.15キロにおよぶマニラ湾横断橋の建設工事の一部が早ければ7月前に開始される見通しであると表明した。
DPWHのマヌエル・ボノアン大臣は、報道陣に対し「現在、入札手続きを最終調整中であり、数カ月以内に2つの契約区分、すなわち陸上工事パッケージの建設を開始できる見込み。本体となる橋梁構造の建設は、これら陸上工事の後に続く予定である」と述べた。DPWHは昨年、このマニラ湾横断橋が2029年までに供用開始される予定であると発表している。
マニラ湾横断橋は、バタアン州マリベレスのアラスーアシン・バランガイとカビテ州ナイックのティマラン・バランガイを結ぶ32.15㎞の4車線ブリッジである。開通すると、カビテとバタアン間の移動時間は現在の5時間から30分程度に短縮される見込み。そして、マニラ首都圏等の交通渋滞の緩和と移動時間の短縮により、温室効果ガス排出量が年間7万9,000トン削減されるものと試算されている。
またルソン島中西部とマニラ首都圏や近隣のカビテ州、ラグナ州、バタンガス州、リサール州、ケソン州との往来を容易なものにさせることで、GDPの60%を占めるこれらの地域の経済活動を促進させることが期待される。なお、総事業費は当初1,756億ペソとされていたが2,193億ペソ(39億1,000万米ドル)へと増額されている。
マニラ湾横断橋プロジェクトには、アジア開発銀行(ADB)が2023年12月に21億米ドル、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が2024年5月に11億4,000万米ドルの融資を承認したと発表されている。両行合わせ32億4,000万米ドル(約1,900億ペソ)の融資が確保されたことになる。残額の約6億6千万米ドルはフィリピン政府が負担する。両行ともマルチトランシェ融資制度に基づいて資金を提供する。ADBの最初のトランシェは6億5,000万ドル、AIIBは3億5,000万ドルとのことである。
DPWHのマヌエル・ボノアン大臣は、報道陣に対し「現在、入札手続きを最終調整中であり、数カ月以内に2つの契約区分、すなわち陸上工事パッケージの建設を開始できる見込み。本体となる橋梁構造の建設は、これら陸上工事の後に続く予定である」と述べた。DPWHは昨年、このマニラ湾横断橋が2029年までに供用開始される予定であると発表している。
マニラ湾横断橋は、バタアン州マリベレスのアラスーアシン・バランガイとカビテ州ナイックのティマラン・バランガイを結ぶ32.15㎞の4車線ブリッジである。開通すると、カビテとバタアン間の移動時間は現在の5時間から30分程度に短縮される見込み。そして、マニラ首都圏等の交通渋滞の緩和と移動時間の短縮により、温室効果ガス排出量が年間7万9,000トン削減されるものと試算されている。
またルソン島中西部とマニラ首都圏や近隣のカビテ州、ラグナ州、バタンガス州、リサール州、ケソン州との往来を容易なものにさせることで、GDPの60%を占めるこれらの地域の経済活動を促進させることが期待される。なお、総事業費は当初1,756億ペソとされていたが2,193億ペソ(39億1,000万米ドル)へと増額されている。
マニラ湾横断橋プロジェクトには、アジア開発銀行(ADB)が2023年12月に21億米ドル、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が2024年5月に11億4,000万米ドルの融資を承認したと発表されている。両行合わせ32億4,000万米ドル(約1,900億ペソ)の融資が確保されたことになる。残額の約6億6千万米ドルはフィリピン政府が負担する。両行ともマルチトランシェ融資制度に基づいて資金を提供する。ADBの最初のトランシェは6億5,000万ドル、AIIBは3億5,000万ドルとのことである。