PEZA投資認可額、25年は過去最高更新の可能性

2025/05/30

 フィリピン経済区庁(PEZA)は、529日、マルコス政権下においてPEZA投資認可額が急回復しており、2025年は、2012年の過去最高額3,120億ペソを上回る可能性があると表明した。
 
 PEZAの統計によると、年間認可額額は下表のとおり、2022年が1,407億ペソ、2023年が1,7571,000万ペソ、2024年が2,1418,000万ペソと推移している。すなわち、3年間の累計認可額は5,3059,000万ペソに達した。2025年年初4カ月間の認可額も前年同期比112%増の635億ペソに達したと発表されており、年間過去最高額を更新する可能性がある。
 
 なおPEZAによると、マルコス大統領は2023年から202411月までに全国で27の新経済区(エコゾーン)の設立を認可、これらによって90億ペソ規模の投資が誘致され、約180万人分の雇用創出に寄与したとのことである。PEZAのテレソ・パンガ長官はこの投資増加について、「上位中所得国への移行に向けた国家目標の一環であり、雇用創出こそが鍵となる」と強調。「大統領の指針に沿い、我々の役割は経済の構造転換と成長を支えることである」と述べた。

 PEZAの投資認可額推移(単位:億ペソ)
2017年  2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 
金額 2,375.7 1,402.4 1,175.4 950.3 693.0 1,407.0 1,757.1 2,141.8
増減率 8.9%  -41.0% -16.2% -19.2% -27.1% 103.0% 24.9% 21.9% 
 (出所:PSA資料より作成、2024年は12月17日時点の実績値)