6月5日に5月のインフレ率発表、直前予想コンセンサスは1.3%
約5年半ぶりの低水準見込み 中央銀行0.9%~1.7%と推定
2025/06/02
フィリピン統計庁(PSA)は、6月5日午前9時、2025年5月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。
それに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、5月30日、「2025年5月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準、以下同様)は0.9%~1.7%の範囲内であったと推定している」と発表した。すなわち、5月の総合インフレ率は、前年同月の3.9%から大幅鈍化、5年5カ月ぶりの低水準であった前月の1.4%から更に減速した可能性があると見ている。BSP予想の下限の0.9%ならば、2019年10月の0.6%以来5年7カ月ぶりの低インフレ水準となる。
BSPは5月については、米、魚類、石油製品、電力料金の値下がり、ペソ対ドルレートの上昇がインフレの更なる減速要因となり、野菜や肉類の値上がりというインフレ上昇圧力を上回ったと分析している。
一方、現地有力経済紙であるビジネスワールド紙(BW紙)が先週実施した民間エコノミスト17名による2025年5月の総合インフレ率に関する直前予想のコンセンサス(中間値)は1.3%。予想最高は1.5%、最低は1.1%であった。コンセンサスの1.3%となれば、2019年11月の1.2%以来5年6カ月ぶりの低インフレとなる。また、コンセンサスの1.3%は中央銀行の0.9%~1.7という推定レンジの中間値と一致する。
総合インフレ率とコアインフレ率の年間推移(2018年基準、平均値ベース)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成)
それに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、5月30日、「2025年5月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準、以下同様)は0.9%~1.7%の範囲内であったと推定している」と発表した。すなわち、5月の総合インフレ率は、前年同月の3.9%から大幅鈍化、5年5カ月ぶりの低水準であった前月の1.4%から更に減速した可能性があると見ている。BSP予想の下限の0.9%ならば、2019年10月の0.6%以来5年7カ月ぶりの低インフレ水準となる。
BSPは5月については、米、魚類、石油製品、電力料金の値下がり、ペソ対ドルレートの上昇がインフレの更なる減速要因となり、野菜や肉類の値上がりというインフレ上昇圧力を上回ったと分析している。
一方、現地有力経済紙であるビジネスワールド紙(BW紙)が先週実施した民間エコノミスト17名による2025年5月の総合インフレ率に関する直前予想のコンセンサス(中間値)は1.3%。予想最高は1.5%、最低は1.1%であった。コンセンサスの1.3%となれば、2019年11月の1.2%以来5年6カ月ぶりの低インフレとなる。また、コンセンサスの1.3%は中央銀行の0.9%~1.7という推定レンジの中間値と一致する。
総合インフレ率とコアインフレ率の年間推移(2018年基準、平均値ベース)
年 | 21年 | 22年 | 23年 | 24年 | 25年1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
総合インフレ | 3.9% | 5.8% | 6.0% | 3.2% | 2.9% | 2.1% | 1.8% | 1.4% |
コアインフレ | 3.0% | 3.9% | 6.6% | 3.0% | 2.6% | 2.4% | 2.2% | 2.2% |