オカダ・マニラ、25年上半期の収入14%減の168億ペソ

EBITDA35%減の29億ペソ、来場者数3%減の281万人

2025/07/15

 娯楽関連企業であるユニバーサルエンターテインメント(UE、本社:江東区)は、714日、202512月期第2四半期および上半期の業績(速報値)を発表した。その補足資料のなかで、フィリピンで統合型リゾート(IR)施設『オカダ・マニラ』を運営するTiger Resort, Leisure and Entertainment, Inc.(TRLEI)の業績も説明している。

 それによると、TRLEI2025年第2四半期(4月~6)における総収入は前年同期比(以下、同様)18.4%減の803,000万ペソにとどまった。そのうち、ゲーミング収入は19.6%減の71億ペソ、その他収入(ホテル、飲食、小売り、エンターテインメント等)7.5%減の92,900万ペソ。調整後EBITDA46.4%減の115,100万ペソだった。

 2025年上半期(1月~6)では、総収入は14.3%減の1677,700万ペソ、そのうち、ゲーミング収入は15.4%減の1490,600万ペソ、その他収入は5.2%減の187,100万ペソ。調整後EBITDA34.6%減の293,000万ペソだった。上半期の来場者数は3.2%減の2809,113人、ホテルの客室稼働率は84.4%(2024年上半期81.0%)だった。

 第2四半期、上半期ともに前年実績を下回ったのは、フィリピンのカジノマーケット全体がジャンケット(世界各国のVIPをカジノに誘客し移動や食事等の世話をする仲介業者)ビジネスの停滞に直面する中でVIP客の落ち込みが続いたことによる。

 TRLEIの2025年12月期第2四半期・上半期の実績(速報値、単位:百万ペソ、1ペソ=2.56円)
期間 第2四半期  上半期 
項目 24年 25年 伸び率 24年 25年 伸び率
ゲーミング収入 8,835 7,100 -19.6% 17,612 14,906 -15.4%
 VIPテーブルゲーム 2,902 2,291 -21.1% 5,489 4,065 -25.9%
 マステーブルゲーム 2,967 2,029 -31.6% 5,924 5,069 -14.4%
 ゲーミングマシン 2,967 2,780 -6.3% 6,199 5,722 -6.9%
その他収入 1,004 929 -7.5% 1,974 1,871 -5.2%
   
総収入 9,839 8,030 -18.4% 19,586 16,777 -14.3%
減価償却費 1,452 1,565 7.8% 2,853 3,064 7.4%
調整後 EBITDA* 2,146 1,151 -46.4% 4,478 2,930 -34.6%
(出所:ユニバーサルエンターテインメント資料より作成)
 その他収入:ホテル、飲食、小売他 *調整後EBITDA=営業損益+減価償却費+その他の調整項目