マニラ市、マリキナ市など災害事態宣言

23日18時時点で6地域30市町村に

2025/07/24

 マニラ市は723日、悪天候により広範囲にわたって洪水が発生したため、「災害事態(State of Calamity)」宣言下に置かれた。

 フランシスコ・ドマゴソ市長は23日、市議会がマニラ市を「災害状態」に宣言する決議を承認したと報告した。ドマゴソ市長は前日、市議会に対し、被災者への資金と支援の配分を加速するため、緊急会議を開催し、災害事態宣言を承認するよう要請している。

 それに先立ち、市当局は、市内の6つの地区で発生した大規模な洪水から約800世帯(3,000)を救助したと報告。救助された人々は現在、首都周辺の数カ所の避難所で一時的に滞在している。

 また、リサール州のカインタ町も、悪天候の影響が続いているため、「災害事態宣言」下に置かれている。この宣言は、23日に開催された地方災害リスク軽減管理評議会と市議会を率いるキット・ニエト市長が主導した会議で決定された。

 国家災害対策本部(NDRRMC)23日午後6時の発表によると、マニラ首都圏(マニラ市、マリキナ市)のほか、カラバルソン地域(23市町村)など合計6地域30市町村が「災害事態宣言」下に置かれている。