ジョリビーフーズ、店舗数45%急増し1万突破

上半期15%増収も帰属純利益は0.7%減の56億ペソ

2025/08/15

 ファーストフード・チェーン最大手のジョリビー フーズ(証券コード:JFC)814日、2025年上半期(16)の事業報告書を開示した。

 それによると、当上半期のJFCグループ全体の総売上高(SWS)は前年同期比(以下同様)19.2%増の2,1774,000万ペソとなり、営業収入は15.0%増の1,4785,000万ペソとなった。営業利益も18.4%増の1085,000万ペソ。EBITDA(利払い・税金・償却前利益)11.5%増の209億ペソ。純利益は0.4%増の591,400万ペソと伸びたが、帰属純利益は前年同期の566,000万ペソから0.7%減少し、562,000万ペソにとどまった。1株当たり利益(EPS、希薄化後)0.3%減の4.843ペソ。

 2025年第2四半期(46)SWSは前年同期の958億ペソから19.6%増加し四半期ベースで過去最高の1,145億ペソとなった。増収効果により、第2四半期の帰属純利益は5.6%増の321,000万ペソを計上した。営業収入は15.5%増の7763,000万ペソ、営業利益は19.1%増の604,000万ペソと好調だった。

 リチャード・シン最高財務・リスク責任者は、「JFCのフランチャイズ化への戦略的転換と、厳格な資本配分により、資産効率と投下資本利益回収率が向上している。現在、店舗の69%がフランチャイズモデルで運営されており、資本効率の高い事業構造への移行が進行中だ。JFCは高成長を続けるフィリピン事業、ジョリビー・インターナショナル、コーヒー・紅茶部門の成長支援に重点を置き、引き続き設備投資を選択的に展開していく。このバランスの取れたアプローチにより、JFCの投資は確実に戦略的優先事項と収益目標の両方に沿っていく」と述べた。

 JFCグループの20256月末の店舗数は、前年同月末比45.5%増の10,119店舗(国内3,424店舗、海外6,695店舗)へと急増、大台を突破した。海外店舗は、中国に547店舗、北米に357店舗、欧州・中東・その他アジア(EMEA)400店舗、コーヒービーン&ティーリーフ(CBTL)1,261店舗、ハイランズコーヒー(主にベトナム)896店舗、ミルクシャ346店舗、コンポーズコーヒー2,809店舗、ティム・ホー・ワン79店舗など。国内に関しては、総店舗数3,424店舗のうち、ジョリビーブランドは1,311店舗、チャオキン574店舗、グリーンウィチ274店舗、レッドリボン502店舗、マンイナサル583店舗、バーガーキング131店舗、吉野家9店舗だった。