認知症約100万人に、高齢者の10%罹患か
保健省、支援体制の強化を呼びかけ
2025/09/19
保健省(DOH)は9月18日、現在約100万人のフィリピン人が認知症を抱えて生活していると明らかにし、当事者およびその家族に対する支援体制の整備と、認知症に関する国民の理解促進が急務であると訴えた。
これは世界アルツハイマー月間に合わせて行われた政府広報番組「バゴン・フィリピナス・ナヨン」内での発言で、ドミンゴ保健相は「認知症は高齢者の間で最も一般的な疾患のひとつであり、フィリピンの高齢者のおよそ10%が罹患している可能性がある」と述べた。
主な原因としてはアルツハイマー病が挙げられるが、近年ではレビー小体型認知症(LBD)など他のタイプの症例も増加傾向にある。LBDは、脳内にレビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで発症する神経変性疾患であり、認知機能障害に加え、運動障害や行動の変化などを伴う。症状には、視覚的な幻覚、認知機能の変動、筋肉のこわばりや動作の鈍化などが含まれる。
また同省は、オンライン上で拡散されている「認知症を予防するサプリメント」などの誤情報に対し注意を呼びかけており、認知症予防に効果があると科学的に立証されたサプリメントは存在しないと明言。バランスの取れた食事―特に果物や野菜、ビタミンBを多く含む食品―が推奨される唯一の予防策であると強調した。
フィリピン社会が本格的な高齢化時代を迎える中、同省は「認知症患者が尊厳を持って暮らせる社会づくりには、家族や地域社会の支援が不可欠」として、包括的な認知症ケアネットワークの構築を呼びかけている。
これは世界アルツハイマー月間に合わせて行われた政府広報番組「バゴン・フィリピナス・ナヨン」内での発言で、ドミンゴ保健相は「認知症は高齢者の間で最も一般的な疾患のひとつであり、フィリピンの高齢者のおよそ10%が罹患している可能性がある」と述べた。
主な原因としてはアルツハイマー病が挙げられるが、近年ではレビー小体型認知症(LBD)など他のタイプの症例も増加傾向にある。LBDは、脳内にレビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで発症する神経変性疾患であり、認知機能障害に加え、運動障害や行動の変化などを伴う。症状には、視覚的な幻覚、認知機能の変動、筋肉のこわばりや動作の鈍化などが含まれる。
また同省は、オンライン上で拡散されている「認知症を予防するサプリメント」などの誤情報に対し注意を呼びかけており、認知症予防に効果があると科学的に立証されたサプリメントは存在しないと明言。バランスの取れた食事―特に果物や野菜、ビタミンBを多く含む食品―が推奨される唯一の予防策であると強調した。
フィリピン社会が本格的な高齢化時代を迎える中、同省は「認知症患者が尊厳を持って暮らせる社会づくりには、家族や地域社会の支援が不可欠」として、包括的な認知症ケアネットワークの構築を呼びかけている。