中部国際空港、マニラで中部の発酵食文化を発信

味噌煮込みうどん体験や比料理との融合で魅力を紹介

2025/09/26

 中部国際空港株式会社(愛知県常滑市、籠橋寛典社長)は、916日、フィリピン・マニラ首都圏マカティ市の創作和食店「IKOMAI(イコマイ)」で、中部地域の発酵食文化を紹介する特別イベントを開催した。現地シェフ団体「LTBフィリピンシェフ協会」の料理人やメディア関係者ら28人が参加し、味噌煮込みうどん作りや発酵調味料を使った料理の試食を通じて「中部の味」に触れた。

 イベントでは、名古屋名物「味噌煮込みうどん」を提供する山本屋(名古屋市)の協力で、豆味噌を使った実演や試食、うどんの手打ち体験が行われた。参加者は「麺を打つ楽しさ」や「豆味噌の力強い味わい」を体感し、地域独自の食文化への理解を深めた。

 試食会では、たまり醤油や白醤油を使ったアドボ、本みりんを使った手羽先、八丁味噌を加えたシニガンなど、発酵調味料とフィリピン料理のコラボレーションが披露された。さらに、日本酒も振る舞われ、多様な発酵食品の可能性が紹介された。

 参加者からは「中部地域という特定の食文化に触れられたのは貴重」、「フィリピン料理との融合が親しみやすい」、「白醤油で食べる刺身は新鮮な驚き」といった感想が寄せられた。

 中部国際空港は発酵食文化の魅力を発信する多言語ウェブサイトを運営しており、今回の取り組みも「中部をインバウンドに選ばれる地域とする」戦略の一環。今後も地域企業と連携し、発酵食文化を通じた国際交流や観光促進を進めていく方針である。