ミンダナオ島東ダバオ州沖でM7.4の地震発生

10月10日午前、余震続く、夜には6.8の余震も

2025/10/11

 フィリピン火山地震研究所(Phivolcs)によると、1010日午前943(フィリピン標準時、以下同)、ミンダナオ島南東部・東ダバオ州沖でマグニチュード7.4(M7.4)の強い地震が発生した。

 震源は東ダバオ州マナイの北東約48キロ沖、深さ約23キロ。震源域では最大震度6(フィリピン地震強度階級=PEIS、非常に強い揺れ)が観測された。最大震度6を記録したマナイでは、多くの住民が屋外に避難し、家具の転倒や壁のひび割れ、老朽建物の軽微な損壊などが報告された。山間部では落石や転石も確認されている。

 地震発生直後、Phivolcsは東ダバオ、東サマール、ディナガット諸島、レイテ、南レイテ、北スリガオ、南スリガオの各沿岸に津波警報を発令したが、約4時間後に解除された。南スリガオ州タンタグ市の海面観測所では、午前1020分に約30センチの津波が観測された。

 その後も余震や新たな地震活動が続いている。10日午後712分には、同じく東ダバオ州マナイ沖でM6.8の地震が発生し、この地震でも津波警報が発出されたが、約4時間後に解除された。さらに、11日午後1032分には南スリガオ州カグウェイト付近でM6.0の地震が発生した。

 10日のM7.4地震以降、12日午前2時までに、ミンダナオ島ではM5.0以上の地震が10回以上発生しており、地震活動は活発な状態が続いている。東ダバオ州沖地震では、12日時点で8人以上が死亡と報じられている。