世界雇用主番付、比から9社 サンミゲル42位でASEAN首位
アヤラ139位で次ぐ、1位マイクロソフト、ソニー7位に:フォーブス誌
2025/10/12
米国のフォーブス誌は、10月8日、2025年版「World’s Best Employers(世界最高の雇用主)」ランキングを発表した。
このランキングは、市場調査企業スタティスタと共同で作成しており、世界50カ国以上の従業員30万人超へのアンケート調査に基づき、全世界から900社を選出したものである。従業員1,000人以上かつ複数国で事業展開している企業を対象としている。
ランキングは「働きやすさ、従業員満足度」を軸に評価されたものであり、売上や時価総額などの規模を競う「世界トップ企業ランキング」とは異なる。評価項目は、従業員による推薦度(家族・友人にどの程度勧めたいか)、給与・福利厚生、キャリア成長機会、ワークライフバランス、企業の評判・信頼性などであり、働き甲斐のある企業、あるいは人材から選ばれる企業ランキングともいえる。
2025年度ランキング1位は米国マイクロソフト、2位米国デルタ航空、3位米国アルファベット、4位米国アドべ、5位ドイツBMW、6位米国NVIDIA、7位ソニー、8位米国IBM、9位米国アップル、10位デンマークのレゴと続く。上位20社のうち米国が12社を占め、アジアは日本企業が2社(ソニーと20位の任天堂)、韓国企業1社(11位のサムスン電子)の3社であった。
フィリピン企業は過去最多の9社がランクイン、ASEANで最多クラスとなっている。サンミゲル(SMC)42位、アヤラコーポレーション(AC)139位、メトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、MBT)154位、ランドバンク オブ ザ フィリピン(ランドバンク)187位、LTグループ(LTG)421位、センチュリー パシフィック フード(CNPF)453位、ジョリビー フーズ(JFC)455位、BDOユニバンク(BDO)585位、セブ・パシフィック航空(CEB)770位と続く。金融、食品、消費財、航空など幅広い業種が名を連ねた。
特にサンミゲルはインフラ、食品、エネルギーなど幅広い事業を展開、従業員への福利厚生やキャリア支援、職場文化の改善、社会貢献活動との連動などが高く評価され、前年から47ランク上昇、フィリピンのみならずASEAN企業のなかで首位となった。ちなみに、他のアセアン主要国の最上位企業は、マレーシアがペトロナス・ケミカルズ(54位)、シンガポールがDBS銀行(167位)、タイがPTT(290位)、インドネシアがテルコム・インドネシア(345位)であった。
ランキング上位に世界的ブランド力や技術力を持つ企業が並ぶ中で、サンミゲルの世界42位はASEAN勢として際立つ順位となっている。日本企業でサンミゲルを上回ったのは前述の2社のみ。「給与・安定」だけでなく、「働きがい」、「企業文化」、「従業員満足度」が重視される新たな競争軸において、サンミゲルを中心にフィリピン有力企業の「働きやすさ」への取り組みが進展し始めたことを示す調査結果となった。
このランキングは、市場調査企業スタティスタと共同で作成しており、世界50カ国以上の従業員30万人超へのアンケート調査に基づき、全世界から900社を選出したものである。従業員1,000人以上かつ複数国で事業展開している企業を対象としている。
ランキングは「働きやすさ、従業員満足度」を軸に評価されたものであり、売上や時価総額などの規模を競う「世界トップ企業ランキング」とは異なる。評価項目は、従業員による推薦度(家族・友人にどの程度勧めたいか)、給与・福利厚生、キャリア成長機会、ワークライフバランス、企業の評判・信頼性などであり、働き甲斐のある企業、あるいは人材から選ばれる企業ランキングともいえる。
2025年度ランキング1位は米国マイクロソフト、2位米国デルタ航空、3位米国アルファベット、4位米国アドべ、5位ドイツBMW、6位米国NVIDIA、7位ソニー、8位米国IBM、9位米国アップル、10位デンマークのレゴと続く。上位20社のうち米国が12社を占め、アジアは日本企業が2社(ソニーと20位の任天堂)、韓国企業1社(11位のサムスン電子)の3社であった。
フィリピン企業は過去最多の9社がランクイン、ASEANで最多クラスとなっている。サンミゲル(SMC)42位、アヤラコーポレーション(AC)139位、メトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、MBT)154位、ランドバンク オブ ザ フィリピン(ランドバンク)187位、LTグループ(LTG)421位、センチュリー パシフィック フード(CNPF)453位、ジョリビー フーズ(JFC)455位、BDOユニバンク(BDO)585位、セブ・パシフィック航空(CEB)770位と続く。金融、食品、消費財、航空など幅広い業種が名を連ねた。
特にサンミゲルはインフラ、食品、エネルギーなど幅広い事業を展開、従業員への福利厚生やキャリア支援、職場文化の改善、社会貢献活動との連動などが高く評価され、前年から47ランク上昇、フィリピンのみならずASEAN企業のなかで首位となった。ちなみに、他のアセアン主要国の最上位企業は、マレーシアがペトロナス・ケミカルズ(54位)、シンガポールがDBS銀行(167位)、タイがPTT(290位)、インドネシアがテルコム・インドネシア(345位)であった。
ランキング上位に世界的ブランド力や技術力を持つ企業が並ぶ中で、サンミゲルの世界42位はASEAN勢として際立つ順位となっている。日本企業でサンミゲルを上回ったのは前述の2社のみ。「給与・安定」だけでなく、「働きがい」、「企業文化」、「従業員満足度」が重視される新たな競争軸において、サンミゲルを中心にフィリピン有力企業の「働きやすさ」への取り組みが進展し始めたことを示す調査結果となった。




