大阪・関西万博のフィリピン館、「展示デザイン」部門で銀賞

精巧なラタンの外装などに高評価、来場者110万人を突破

2025/10/14

 2025年大阪・関西万博において、博覧会国際事務局(BIE)1012日、公式参加者褒賞の表彰セレモニーを実施した。

 公式参加者褒賞は、万博に出展している165の国・地域・国際機関のパビリオンを対象に、「建築・景観」「展示デザイン」「テーマ解釈」「持続可能性」の4部門で優れたパビリオンを表彰するものである。

 参加国が独自に建設した自前建設パビリオンの「建築・景観」部門ではサウジアラビアとバーレーンが金賞、「展示デザイン」部門では中国とポーランドが金賞、「テーマ解釈」部門ではイタリアとウズベキスタンが金賞を受賞した。

 フィリピン館は「展示デザイン」部門で銀賞(シルバー)を獲得した。フィリピン館のテーマは「自然・文化・コミュニティ:より良い未来のために共に編む(Nature, Culture, and Community: Woven Together for a Better Future)」で、セブで製作された精巧なラタンの外装デザインが大きな注目を集めてきた。フィリピン観光促進局(TPB)によると、1011日時点で来場者数は延べ110万人を超えた。

 TPBのマリア・マルガリータ・ノグラレス最高執行責任者(COO)は、近年相次ぐ自然災害の中で、フィリピン館は「私たちは共に立ち上がる(We will rise together)」という希望の象徴でもあると強調した。ラタンによる「編む」デザインは、自然との共生、文化の継承、地域社会の連帯を体現したものとして高く評価され、国際舞台でフィリピンの創造力と職人技を世界に示す成果となった。

 フィリピン館は6カ月間の展示期間を経て、1013()に閉幕を迎えた。