比イオンファンタジー堅調、上半期は8%増収に

売上高17億5千万円、プレイグランド市場でトップシェア

2025/10/17

 株式会社イオンファンタジーは、1014日、20262月期上半期(20253月~20258)の決算を発表した。

 それによると、今上半期のアセアン事業については、売上高が前年同期比(以下同様)14.2%増の729,600万円、上半期として4期連続で過去最高を更新した。積極的な新店投資、一部既存店の収益低下、将来将来を見据えた販管費の増加などにより、営業利益は48.7%減の38,100万円にとどまった。ただし、償却前営業利益は0.6%増の227,500万円であった。
 
 フィリピン子会社「イオンファンタジー フィリピン」(比イオンファンタジー)の今上半期の売上高は8.1%増の174,900万円に達した。フィリピンのプレイグランド業界でのシェアは第1位である。既存店の売上高は0.1%と小幅増ながらASEAN地域で唯一のプラスであった。既存店の堅調さとともに、新たなエリアへ進出した新店効果が寄与した。
 
 営業利益は、前年同期が高水準であったことの反動、新店投資、販管費増加などで34.4%減の18,500万円にとどまったが、償却前営業利益は1.8%増の68,900万円であった。8月末のフィリピンの全店舗数は71店舗で、248月末の62店舗からは9店舗増加、ASEAN諸国(合計381店舗)の中では、マレーシアの130店舗、インドネシアの88店舗に次ぐ規模である。

 なお、新型コロナウイルスパンデミック禍においては、フィリピン政府による子供向けアミューズメント産業(プレイルームなど)全面的営業禁止措置により、比イオンファンタジーは、2020317日より202110月まで約20カ月間全店完全営業休止を余儀なくされ、この間は売上ほぼゼロという状況が続いた。20211110日より徐々に営業禁止措置が解除され、その後業績が急回復に向かったという経緯がある。

 2025年8月末のイオンファンタジー海外店舗数{( )内の数値は内数でFC等}
アミューズメント プレイグラウンド 計 
標準店 小型店 大型店 標準店 小型店
海外計 97 141 15 191 57 501(11)
  中国 30 55 5 28 2 120(6)
  アセアン 67 86 10 163 55 381(5)
     インドネシア 3 34 5 40 6 88
     ベトナム 8 6 1 15 9 39
     フィリピン 0 0 0 56 15 71
     マレーシア 54 31 3 27 15 130
     タイ 1 15 1 21 10 48
     カンボジア 1 0 0 3 0 4 (4)
     ミャンマー 0 0 0 1 0 1 (1)
(出所:株式会社イオンファンタジー速報資料より作成)