セブ航空、10カ月間の乗客数12.3%増の2,200万人

客席利用率84.3%(国内87.1%、国際76.9%)

2025/11/18

 格安航空(LCC)最大手のセブ航空(ブランド名:セブ・パシフィック航空、証券コード:CEB)1117日、202510月の旅客実績を発表した。

 10月の乗客数は2081,000人で、前年同月比1.0%減少した。座席供給数は0.6%増だったものの、乗客数が伸び悩んだため、座席利用率は79.3%と前年同月の80.5%1.2ポイント下回った。

 国内線は、座席供給数が前年同月比6.1%減少したのに対し、乗客数は4.5%の減少にとどまった。その結果、座席利用率は82.5%となり、前年同月を1.4ポイント上回った。一方、国際線は乗客数が10.7%増と堅調に伸びたが、座席供給数が22.2%増とそれを上回ったため、座席利用率は71.4%と前年同月比で7.4ポイント低下した。

 202510カ月累計で、乗客数は2,2032,000人で、前年同期比12.3%増となった。座席供給数は12.5%増の2,6143,000席と増えた結果、座席利用率は84.3%と前年同期の84.4%から0.1ポイント低下した。

 マーク・セサール最高財務責任者(CFO)は、「10月は、特にプラット&ホイットニー製エンジンに関連するサプライチェーンの課題や天候による混乱を乗り切る中で、当社の積極的なキャパシティ管理が反映された。旅行シーズンのピークを前に運航の回復力を確保するため、意図的にキャパシティの伸びを抑制した。11月も同様の逆風と抑制傾向が見られるが、12月と1月には二桁の容量成長率に戻す予定」と説明した。

 セブ パシフィック航空は、国内線ネットワーク37都市、国際線ネットワーク26都市を運航している。現在の運航機数は99機で、平均機齢は世界で最も若い航空会社の一つである。

 セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移(CEBGOも含む)
項目 10月 伸び率 1~10月 伸び率 
2024年 2025年 2024年 2025年
乗客数(千人) 2,102 2,081 -1.0% 19,612 22,032 12.3%
 国内線 1,619 1,547 -4.5% 14,823 16,431 10.8%
 国際線 483 534 10.7% 4,789 5,601 17.0%
客席利用率 80.5% 79.3% -1.2pts 84.4% 84.3% -0.1pts
 国内線 81.1% 82.5% +1.4pts 86.5% 87.1% +0.6pts
 国際線 78.8% 71.4% -7.4pts 78.5% 76.9% -1.6pts
座席供給数(千席) 2,610 2,625 0.6% 23,235 26,143 12.5%
 国内線 1,997 1,876 -6.1% 17,131 18,858 10.1%
 国際線 613 749 22.2% 6,104 7,285 19.3%
稼働キロ数(RPK、百万km) 2,101 2,234 6.3% 20,345 23,507 15.5%
座席キロ数(ASK、百万km) 2,632 2,932 11.4% 24,772 29,062 17.3%
(出所:セブ・パシフィック航空資料より作1成、CEBGO:旧タイガーエア・フィリピンズ)