サンミゲル、9カ月間の純利益は倍増の786億ペソ
帰属純利益8倍の392億ペソ、収入1兆ペソ超で断トツ
2025/11/21
フィリピンを代表するコングロマリット、サンミゲル(証券コード:SMC)は、11月19日、2025年9カ月間(1~9月)の事業報告書を発表した。
9か月間の収入は前年同期比7.5%減の1兆0,911億ペソ。一部企業の連結除外や燃料・石油部門での価格販売下落などで減収となったものの、下表のように財閥系複合企業の中で断トツ、すなわち、フィリピン企業の中で断トツである。
営業利益は13%増の1,374億ペソ、純利益は112%増の786億ペソ。帰属純利益は688%増(約7.9倍)の392億ペソと大幅増益。純利益は首位のSM財閥のSMインベストメンツに迫った。外国為替差損益や一時的損益を除外したコア純利益は54%増の603億ペソとのことであり、実質54%増益であったといえる。
部門別(詳細別掲)では、セメントが4%営業減益であったほかは、各部門ともに堅調であり、効率化やコスト抑制効果等により、大幅増益決算となった。
財閥系複合企業の2025年9カ月決算動向(単位:百万ペソ)
(出所:各社の年次報告書などより作成)
9か月間の収入は前年同期比7.5%減の1兆0,911億ペソ。一部企業の連結除外や燃料・石油部門での価格販売下落などで減収となったものの、下表のように財閥系複合企業の中で断トツ、すなわち、フィリピン企業の中で断トツである。
営業利益は13%増の1,374億ペソ、純利益は112%増の786億ペソ。帰属純利益は688%増(約7.9倍)の392億ペソと大幅増益。純利益は首位のSM財閥のSMインベストメンツに迫った。外国為替差損益や一時的損益を除外したコア純利益は54%増の603億ペソとのことであり、実質54%増益であったといえる。
部門別(詳細別掲)では、セメントが4%営業減益であったほかは、各部門ともに堅調であり、効率化やコスト抑制効果等により、大幅増益決算となった。
財閥系複合企業の2025年9カ月決算動向(単位:百万ペソ)
| 企業名 | 財閥・総帥名 | 収入 | 増減率 | 純利益 | 増減率 | 帰属純利益 | 増減率 |
| サンミゲル | サンミゲル | 1,091,119 | -7.5% | 78,643 | 112.0% | 39,210 | 687.7% |
| SMインベストメンツ | SM | 482,283 | 4.3% | 88,790 | 5.6% | 64,391 | 5.8% |
| GTキャピタル | メトロバンク | 258,915 | 10.1% | 34,822 | 22.8% | 26,035 | 19.9% |
| アヤラコーポレーション | アヤラ | 238,601 | 2.5% | 61,100 | 23.2% | 46,265 | 36.2% |
| アボイティス エクイティ | アボイティス | 227,189 | 2.8% | 30,609 | -10.6% | 17,334 | -7.7% |
| JGサミット | ゴコンウェイ | 194,012 | 3.3% | 24,618 | 7.3% | 14,993 | 1.1% |
| アライアンス グローバル | アンドリュー・タン | 133,986 | -14.4% | 24,847 | 23.9% | 17,389 | 34.0% |
| ロペス ホールディングス | ロペス | 124,497 | -0.1% | 20,094 | 11.6% | 7,491 | 55.1% |
| LTグループ | ルシオ・タン | 98,653 | 3.7% | 30,836 | 15.6% | 22,566 | 13.8% |
| DMCIホールディングス | コンスンヒ | 87,554 | 13.2% | 15,110 | -31.1% | 11,802 | -22.0% |
| フィルインベスト デベロップ | ゴティアヌン | 81,189 | 4.5% | 14,328 | 19.4% | 11,483 | 21.5% |
| ハウス オブ インベストメンツ | ユーチェンコ | 30,974 | -4.1% | 3,566 | 58.1% | 2,128 | 77.5% |
| 合計 | 3,048,972 | -1.1% | 427,363 | 19.6% | 281,087 | 28.6% | |




