比の在留邦人、5.5%増の1万3,342人、6年ぶり増加

国・地域別17位続く:25年10月1日時点の在留届ベース

2025/12/26

 日本外務省は1225日、2025101日時点の海外在留邦人数調査統計(在留届ベース)を公表した。
 
 それによれば、日本の領土外に在留する邦人の総数は1298,170人で、前年(1293,097)とほぼ同数であった。地域別では、「北米」が海外在留邦人全体の37.9%(491,701)を占め、昭和60(1985)以降一貫して首位を維持している。次いで、「アジア」(26.8%347,333)、「西欧」(16.6%215,695)の順となっていて、これら3地域で全体の約81%を占めている。
 
 国(地域)別では、「米国」に海外在留邦人全体の32.1%(416,380)、「オーストラリア」に8.1%(105,566)、「中国」に7.2%(92,928)がそれぞれ在留していて、これら3カ国で全体の約47%を占めている。
 
 都市別では、「ロサンゼルス都市圏」に海外在留邦人全体の4.9%(63,972)、「バンコク」に4.0%(51,297)、「ニューヨーク都市圏」に2.9%(38,251)、「シンガポール」に2.6%(33,397)、「上海」に2.4%(31,733)がそれぞれ在留していて、これら5都市()で全体の約17%を占めている。
 
 フィリピンの在留邦人数は前年同日比5.5%増の13,342人で、国・地域別では9年連続で世界17位となった。アジアでは9(前年同日も9)。フィリピンより多い国・地域は、中国の92,928(前年同日比4.7%)、タイの72,113人、韓国の44,471人、シンガポールの33,397人、台湾の21,755人、マレーシアの19,690人、ベトナムの16,636人、インドネシアの15,266人。

 フィリピンでの在留邦人数の前年比増加は、新型コロナパンミック発生直前である2019年の5.1%増加以来、6年ぶりのことである。パンデミック発生以降減少を続けていたが久々に増加に転じた。しかし2019年の17,753人からは約25%低い水準にとどまっている。

 フィリピン在留邦人数推移(各年10月1日時点、在留届ベース)
16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年
人数 16,977 16,570 16,894 17,753 16,990 15,728 14,522 12,989 12,648 13,342
伸び率  -0.3% -2.4%   2.0%  5.1% -4.3%  -7.4% -7.7%  -10.6%  -2.6% 5.5% 
国別順位  16位 17位  17位  17位  17位  17位  17位  17位  17位 17位 
(出所:日本外務省資料より作成)