25年の比BYD販売台数5.5倍の2.6万台、業界3位に急浮上

24年は4,780台(11位)、公式販社のアヤラ系ACMが積極展開

2026/01/23

 世界的な有力電気自動車(EV)メーカーである比亜迪股份有限公司(BYD、本社:広東省深圳)のフィリピン法人「BYDカーズ フィリピン」の2025年の販売台数は前年比446%(5.5)26,122台に達した。

 フィリピン自動車工業会(CAMPI)によると、フィリピンの202511カ月間の新車販売台数は前年同期比(以下同様)1.0%減の420,776台とやや伸び悩んでいる。この様な状況下で、BYD車の年間販売台数は約5.5倍と急増したことで、市場シェアは急上昇、一気に業界第3(2024年は11)に浮上したものと推定される。

 BYDカーズ フィリピンは、アヤラ財閥傘下の自動車販売会社であるACモビリティーズ(ACM)を公式販社として、2023年後半から販売を開始した。ACMBYD車販売店や充電ステーションを急ピッチで整備、初の通年営業となった2024年のBYD販売台数は4,780台を記録、上記のようにいきなり業界11位となった。なお、ACMは昨年、ホンダ車やフォルクスワーゲン車の販売から撤退、BYD車販売に一段と注力している。

 フィリピンの新車市場では長年、トヨタモーターフィリピン(TMP)が首位、三菱自動車フィリピン(MMPC)2位を堅持し、両社で市場の3分の2以上を占める構図が続いてきた。ちなみに。202511カ月間ではTMPのシェアが46.5%、MMPC 19.1%であった。このため、各メーカーが主に争ってきたのは「3位」の座だった。
 
 これまで日産、フォード、スズキなどが第3位争いを繰り広げてきたが、2025年はBYDが一気に追い抜いたようだ。BYDの急成長を受け、日系大手の対応も注目されている。TMPは昨年12月、TMPとして初のバッテリー式電気自動車(BEV、フルEV)を投入した。フィリピン新車市場で中国系ブランドが上位に食い込む動きが続いており、EV・新エネルギー車の普及とともに、従来の勢力図が変化するとの見方も増えている。