桐原書店、セブ島の語学学校FEAと資本業務提携
日本人のセブ語学留学3.5万人、20年に10万人超予想

2017/01/11

  検定教科書や学習参考書の出版を手がける桐原書店(本社:東京都新宿区)は、フィリピン・セブ島にある語学学校(FEAFirstwellness English Academy社)との資本業務提携を決定した。 

 桐原書店が長年培ってきた英語教材づくりのノウハウと、FEA外国人講師による質の高い個人英会話レッスンを組み合わせることで、日本人に最適化した語学留学プログラムや、今後学校市場で需要の拡大が見込まれる四技能対応英語教育コンテンツ、「話す」、「書く」を含む新大学入試や外部英語資格試験の対策講座などの提供を目指す。 

 昨年創立50周年を迎えた桐原書店は、高等学校向け英語検定教科書や『フォレスト』、『ネクストステージ』などの英語学習参考書で、高校生を中心に多くの英語学習者の支持を得てきたが、昨年発表した大西泰斗先生の発信型英文法参考書『総合英語FACTBOOK これからの英文法』(2017年春)の刊行、および、オンライン英語学習サイト『EnglishCentralを提供する EnglishCentralとの資本提携により、「使える英語」、「話せる英語」が身につく教材、サービスの提供に向けて大きな一歩を踏み出した。

 今後は、学校の教育現場に良質の英語学習コンテンツを提供し続けるとともに、教室外でも効果的に「話す」練習ができる学習ツール、教科書・学習参考書の内容と連動したオンライン会話レッスンや語学留学コースを開発し、日本人学習者に最も適した英語学習環境とコンテンツ、さらに、大きく変わることが予想される大学入学試験に対応した総合プログラムを提供する計画である。

 FEA2011年にフィリピンセブ島で開校した日本人が経営する語学学校で、「安全、安心、ハイクオリティ」をモットーに、経験豊富な有資格者講師による質の高い個人レッスンと、宿泊と教室が同じホテル内という利便性・安全性が高い評価を得、現在年間700人を越す日本人が留学している。

 セブ島には昨年、35,000名を超える日本人が語学留学に訪れたが、2020年には10万人を超えると予想されている。また、手頃な価格と地理的な近さ、そして比較的安全な学習環境により、高等学校でも短期の留学先にセブ島の語学学校を選ぶところが増えてきた。また、小学校で英語科目が導入されることを見越し、親子で語学留学に参加する学習者も増加傾向にある。

 英語学習コンテンツの作成に精通した桐原書店と、個人英会話レッスンのノウハウと経験を持つFEAが提携することで、日本人および日本の英語教育界の喫緊の課題である、「話せる英語」、「使える英語」の習得に向けて、大きな貢献ができると考えている(17110日の株式会社 桐原書店ニュースリリースより)。