16年フィリピンの四輪車生産、18%増の11万7千台
ASEAN主要国ジェア2.9%で最低、ベトナムの半分
2017/02/09
ASEAN自動車連盟(AAF)は2月7日、2016年通年(1月~12月)のASEAN自動車生産・販売統計を発表した.。それによると四輪車国内販売台数は乗用車が210万1,516台、商用車が106万3,226台の合計316万4,742台となり、前年に比べて3%増加した。
国別では、インドネシアが前年比5%増の106万1,735台でトップ。次いで、タイが4%減の76万8,788台、マレーシアが13%減の58万0,124台、フィリピンが25%増の35万9,572台(工業 会加盟企業ベース)、ベトナムが29%増の27万0,820台、シンガポールが41%増の11万0,455台、ブルネイは8%減の1万3,248台となった。
一方、生産台数は前年比3%増の402万0,088台であった。国別では、タイが2%増の194万4,417台、インドネシアが7%増の117万7,389台、マレーシアは11%減の54万5,253台、ベトナムは38%増の23万6,161台、フィリピンは18%増の11万6,868台(乗用車4万5,853台、商用車7万1,015台)であった。
フィリピンの四輪車販売は年間を通じて堅調であったが、生産は二桁増となったもののASEAN主要国で最低である。これは、輸入車依存度 が高まり、フィリピン現地の部品産業など裾野産業の未発展、雇用の伸び悩みという問題をもたらしている。フィリピン自動車産業は、販売台数だけでなく、生産台数の増加に結びつく政策などが必要であると言える(17年2月7日のASEAN自動車連盟統計より)。
ASEAN自動車販売台数比較
国 | 乗用車 | 商用車 | 2016年 | 2015年 | 伸び率(%) |
ブルネイ | 12,814 | 434 | 13,248 | 14,406 | -8 |
インドネシア | 861,329 | 200,406 | 1,061,735 | 1,013,291 | 5 |
マレーシア | 514,545 | 65,579 | 580,124 | 666,677 | -13 |
フィリピン | 133,188 | 226,384 | 359,572 | 288,609 | 25 |
シンガポール | 93,490 | 16,965 | 110,455 | 78,609 | 41 |
タイ | 328,053 | 440,735 | 768,788 | 799,632 | -4 |
ベトナム | 158,097 | 112,723 | 270,820 | 209,267 | 29 |
合計 | 2,101,516 | 1,063,226 | 3,164,742 | 3,070,491 | 3 |
ASEAN自動車生産台数比較
国 | 乗用車 | 商用車 | 2016年 | 2015年 | 伸び率(%) |
インドネシア | 968,101 | 209,288 | 1,177,389 | 1,098,780 | 7 |
マレーシア | 503,691 | 41,562 | 545,253 | 614,664 | -11 |
フィリピン | 45,853 | 71,015 | 116,868 | 98,768 | 18 |
タイ | 805,033 | 1,139,384 | 1,944,417 | 1,913,002 | 2 |
ベトナム | 145,571 | 90,590 | 236,161 | 171,753 | 38 |
合計 | 2,468,249 | 1,551,839 | 4,020,088 | 3,896,967 | 3 |