ジョリビー・フーズ、16年の純利益25%増の61億ペソ
毎日平均1.3の新規出店、総店舗数4千店に接近
経営支配店舗3,254店(海外611店)、その他612店
2017/02/15
ファーストフード・チェーン最大手で、国民食とも称されるほどの人気を誇るジョリビー・フーズ(JFC)が、2月14日、2016年(1月~12月)の決算速報を発表した。
2016年は、上半期の選挙特需効果もあって、グループ全体の総売上高は前年同期比14.1%増の1.491億ペソ、営業収入は同13.1%増の 1,140億ペソと二桁増収となった。二桁増収効果やコスト節減効果などにより、営業利益は同20.4%増の64億4,900万ペソ、報告純利益は同 20.1%増の60億6,200万ペソ、帰属純利益は同24.6%増の61億4,000万ペソ、1株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同 23.9%増の5.162ペソに達した。
総選挙(5月9日投票)特需効果が剥離した第3四半期(7月~9月)の営業利益は前年同期比6.7%減、純利益は3.5%増。帰属純利益は6.1%増と 急鈍化した。しかし、第4四半期に関しては、営業利益が同62.7%増の15億3,300万ペソ、帰属純利益が同63.7%増の17億5,100万ペソへ と急増した。これは、比較対象の2015年第4四半期が、米国スマッシュバーガー買収コストなど先行投資負担で利益水準が低かったことなどによる。
JFCは国内、海外双方での積極出店を続けている。JFCがマジョリティーを有する事業では、2016年に340店(国内243店、海外97店)の新規 出店を行った。出資比率50%以下の合弁事業を含めた総新規出店数は468店であった。すなわち、毎日1.3店ずつの新規出店が行われたことになる。
これらの結果、2016年末(12月末)のJFCがマジョリティーを有する事業におけるフィリピン国内店舗数は2,643店に達した。内訳はハンバー ガーのジョリビー978店、中華のチャウキン479店、ピザのグリーンウイッチ250店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン397店、鶏肉・バーべキュー のマン・イナサル465店、バーガー・キング74店 となっている。
一方、海外店舗数は611店舗となった。そのうち、中国ではファーストフード・チェーンのYongheキング(永和大王) が310店、粥チェーンの宏状元餐が43店、ダンキン・ドーナツ(中国)15店となっている。また、海外でのジョリビーは167店(ベトナム84店、 米国35店、ブルネイ14店、サウジ11店、UAE5店、カタール5店、シンガポール4店、クウェート4店、香港3店、バーレーン1店、カナダ1店)。こ れらを含むJFCグループ 国内外総店舗数は3,254店舗に達している。
このほか、50%出資の「ハイランド・コーヒー」170店、同ベトナム麺の「フォー24」34店、40%出資の米国「スマッシュバーガー」384店など 50%以下の出資の合弁事業店舗数は612店に達している。これらの合弁事業分も含めた総店舗数は3,866店舗となる(17年2月14日のフィリピン証券取引所回覧00774-2016号などより)。
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