電算システム、比の収納代行窓口企業へ出資

メラルコ系バヤドセンターへ、取締役も派遣

2017/03/17

 電算システム(DSK、本社:岐阜県岐阜市)は、フィリピン最大の電力販売会社マニラ電力(メラルコ)グループであり、フィリピン最大手の収納代行窓口企業であるシーアイエス バヤドセンター社(バヤドセンター、本社:マニラ首都圏パシグ市)との協業関係の深化を目的として、バヤドセンター社の発行する株式の取得に関する契約を締結した。

 電算システムとバヤドセンターは、2016年3月の合意覚書に基づき、電算システムが日本で提供している収納窓口サービス(当社商品サービス名:ビズエージェント、以下、Biz@gent)をフィリピン国内の小売業店舗で収納代行が取扱いできるソフトウェアサービスとして開発した。同年7月から、電算システム社員をバヤドセンターに派遣した上、両社共同で同国内の小売業店舗との商談を推進しており、2017年夏にはサービス稼動できる見込みとなっている。

 さらに、収納窓口サービスにおける業務提携に加えて、両社が共同で推進する事業の範囲を拡げ、日本で行われている統一バーコードによる取扱い業務の簡素化をはじめとした新しい収納代行ビジネスの構築や同社グループに対して電算システムのIT サービスを活用するなど、より幅広い範囲で補完関係を構築すべく、協業関係の深化を目的として、この度、同社の発行する株式の取得に関する契約を締結した。具体的には、次の5つの領域での協業関係の深化を予定している。
1.フィリピン国内の収納窓口サービスの高度化の推進
2.更なる海外展開を目指す共同事業の推進
3.マルチペイメントプラットフォームの共同構築
4.BPO サービス、バヤドセンター基幹システムへのIT 支援
5.電算システムのGoogle ビジネス
 これらを実現するために、電算システムからバヤドセンターに取締役1名を派遣する。

<株式取得の内容>
 電算システムは、両社において最終的な機関決定を経た上で、バヤドセンターの株式を第三者割当増資により引き受ける予定である。発行済株式数に対する所有割合は5%、その出資金額はおおよそ5~6億円程度を見込んでいる。

<資本業務提携先社(シーアイエスバヤドセンター社)の概要>
1. 英文名称: CIS Bayad Center, Inc.
2.所在地:パシグ市オルティガス・アベニュー メラルコ・コンプレックス ビジネスソリューションセンター
3.オスカー・レイエス会長
4.事業内容 収納代行サービス
5.資本金:5,330万ペソ
6.設立年月日:2006年5月1日
7.主要株主及び持株比率:メラルコ系Corporate Information Solutions, INC. (99.9%)
8.総資産: 13億6,400万ペソ
9.売上高: 8億2.000万ペソ
10. 経常利益: 3億0,900万ペソ

 なお、この資本提携契約書署名式は、2017年3月16日、バヤドセンターのオスカー・レイエス会長(親会社メラルコの社長兼CEO)他バヤドセンター関係者が訪日し、電算システムにて開催(17年3月16日の株式会社電算システムのニュースリリースより)。