ツナ缶センチュリー好調、純利益37%増の27億ペソ

牛丼の吉野家、コンビーフ、粉ミルク等多彩な商品群

2017/03/30

 ツナ缶詰大手のセンチュリー・パシフィック・フード(CNPF)が、3月29日、2016年(1月~12月)の決算速報を発表した。


 CNPFの2016年の売上高は前年同期比21%増の283億ペソに達した。増収効果に加え、原材料費安定やコスト節減、高採算のブランド食品好調、ココナッツなどアグリビジネスの戦力化などにより、純利益は同37%増の26億6,000万ペソと大幅増益決算となった。
 
 CNPFは、著名な「センチュリー」ブランドのツナ缶や「555」ブランドの魚介類缶詰、「アルゼンチン」ブランドのコーンビーフ、粉ミルクなど食品事業を幅広く手掛けている。また、合弁企業「吉野家センチュリー・パシフィック」(YCPI)が2001年から牛丼事業を開始、現在、マニラ首都圏やセブで吉野家を10店展開している。

 なお、世界的な株価インデックス提供企業であるFTSEグループ(FTSE)は、今年3月、世界の株価の動きをあらわすFTSEグローバル株式指数のアジア・パシフィック指数に、CNPFを採用した。CNPFは2016年5月には、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社(MSCI)が算出しているMSCIフィリピン・インベスタブル・マーケット・インデックス(MSCIフィリピン)中小型株指数にも採用されている。

 また、有力金融誌「アジア・マネー」が、CNPFを、2016年のフィリピン最優秀小型企業に選出している(17年3月29日のフィリピン証券取引所回覧01813-2017号などより)。