台風21号、16日早朝ルソン島アウロラ州に上陸

2016/10/16

22号も猛烈な勢いでフィリピンに接近懸念

 

 10月16日午前5時(フィリピン時間)のフィリピン国家災害対策本部(NDRRMC)発表によると、台風21号(フィリピン名:カレン、アジア名:サリカー)は、16日午前2時半ごろに、ルソン島中部のアウロラ州の州都バレル付近に上陸した。



 NDRRMCよると、台風21号は16日午前4時現在、ルソン島中部ヌエバ・ビスカヤ州にあり、中心位置は北緯15度80分、東経121度30分、時速22キロメートルの速さで北西に向かっている。この後、ヌエバ・エシハ州、タルラック州などルソン中北部を横断、16日午後に南シナ海へ抜けると予想されている。午前5時現在で、ルソン島中部のいくつかの州にシグナル3警報が発出されている。マニラ首都圏にもシグナル2警報が発出されている(10月16日午前5時のフィリピン国家災害対策本部発表より)。

 台風22号(アジア名:ハイマー)も発生している。日本気象庁の10月16日午前7時05分(日本時間、以下同様)発表によると、台風22号は、16日午前6時現在、カロリン諸島にあり、中心位置は北緯10度00分、東経139度10分、時速20キロメートルの速さで西北西に向かっている。中心気圧は992ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速23メートル、最大瞬間風速は同35メートルとなっている。

 台風22号は、今後強めながら北西方面に進み、19日早朝には猛烈な勢いに発達、フィリピンに接近する見込み。日本気象庁の16日午前7時05分時点の予測によると、台風22号は16日午前3時現在、フィリピンの東にあり、中心位置は北緯15度55分、東経128度20分、中心気圧は915ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速55メートル、最大瞬間風速は同75メートルという猛烈な勢いとなっている見込みである(16日午前7時5分の日本気象庁発表より)。