4月ダバオに、6月にはボニファシオに開店

 

　イオンファンタジーは、「イオンファンタジー フィリピン」、「イオンファンタジー 中国」、「イオンファンタジー マレーシア」、「イオンファンタジー タイランド」、「イオンファンタジー インドネシア」を通じて、ファミリー向けアミューズメント施設およびインドアプレイグラウンドの直営展開を進めるとともに、香港、ベトナム、カンボジアに おいて、ライセンス契約およびフランチャイズの店舗を展開している。

　2016年6月は5店舗の直営新規出店を行い、海外事業における店舗数は6月末に合計312店舗（フランチャイズ店舗等含む）に達した。

　フィリピンでは、2014年5月に子会社「イオンファンタジー・フィリピン」を設立した。そして、同年11月8日に、イオンファンタジーキッズーナ フィリピン1号店がマニラ首都圏ケソン市のショッピングモール「ロビンソンズ・ガレリア」内にグランドオープンした。　この出店によりイオンファンタジーのアセアン地域での店舗展開は、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジアに次いで5カ国目となった。

　その後、フィリピンにおけるイオンファンタジーキッズーナは着実に増加している。初出店から約1年後の2015年12月10日には、セブ初となる13号店をオープンした。このセブ1号店はセブ市のロビンソンズ・ガレリアに立地。そして、2015年末には14店体制となった。

　2016年については、1月と2月は出店ゼロであったが、3月18日にはセブ市コンソラシオンのSMシティーコンソラシオン店に15号店（セブ2号店）、3月19日にはセブ市のSMシティ・ シーサイド店に16号店（セブ3号店）をオープンした。4月8日には、マニラ首都圏マンダルヨン市のエドサ・シャングリラ・プラザモールに17号店、そして、4月28日には、北ダバオ州タグム市のロビンソンズプレイス・タグム店に18号店をオープンした。これはミンダナオ島第1号店でもあり、ドゥテルテ新大統領の地盤への出店となった。

　さらに、5月7日には、マニラ首都圏マニラ市タユマンのSMシティ・サンラサロ店に19号店、5月26日にはカビテ州ゼネラルトリアスのロビンソンズプレイス・ゼネラルトリアス店に20号店をオープンした。すなわち、2014年11月の初出店以来、約1年半で20店体制構築となった。また、マニラ首都圏 を中心とするルソン地方、セブを中心とするビサヤ地方、ダバオを中心とするミンダナオ地方という主要地域全てでの出店が実現した。

　さらに、6月4日には、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバルシティ（BGC）のアップタウンタウン・プレイス（デべロッパーはメガワールド）に21号店をオープンした。BGCはフィリピンのなかで断トツの先端都市であり、2015年にはキッザニア（KidZania）のフィリピン1号店がオープンしている。

　以上のように、イオンファンタジーは、フィリピンにおいて、マニラ首都圏を中心としたドミナント化を推進するとともに、セブ、ダバオなど首都圏以外での出店も積極化させつつある。今後も店舗網を拡充し、年間人口増加率が約2%と高く9歳以下の人口が2割（2千万人）以上というフィリピンでの子供向けアミューズメント施設需要拡大に対応していく方針である。

フィリピンのキッズーナ（イオンファンタジー）店舗数推移（月末値）

2014年		2015年
11月	12月	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
1	2	2	2	3	5	5	5	7	8	10	11	12	14

 

　
　　フィリピンのキッズーナ（イオンファンタジー）店舗数推移（月末値）

2016年
1月	2月	3月	4月	5月	6月
14	14	16	18	20	21

（出所:：株式会社イオンファンタジー資料より作成）

　フィリピンの21店は、海外では中国の145店、マレーシアの76店、タイの56店に次ぐ4位となっている。なお、フィリピンの店舗は全て直営店である（16年7月5日の株式会社イオンファンタジーのニュースリリースや資料などより）。

2016年6月末のイオンファンタジー海外店舗数｛（　）内の数値は内数で、FC等（業務提携、業務委託等の店舗数）｝

国	モーリーファンタジー	キッズーナ	その他	計
海外計	199（8）	106（4）	7	312（12）
中国	114（4）	29	2	145（4）
マレーシア	51	20	5	76
タイ	29	27	-	56
フィリピン	-	21	-	21
インドネシア	1	5	-	6
ベトナム	3（3）	3（3）	-	6（6）
カンボジア	1（1）	1（1）	-	2（2）

　（出所:：株式会社イオンファンタジー資料より作成）