衝突時の成人乗員保護性能、日本車高評価(4つ星以上)

2016/06/05

韓国車は最低評価(星ゼロ):ASEAN新車評価プログラム

 

 ASEAN新車評価プログラム(ASEAN NCAP)衝突試験において、日本車は概ね高い評価を獲得している。

 ASEAN NCAPは、アセアン地域の新車安全性能評価プログラムで、2012年からマレーシア道路安全研究所(MIROS)が中心となり実施されており、アルミニウム障壁への前面衝突試験で車両の安全性能を評価している。MIROSは道路安全に関する総合的な研究機関として2007年に発足したマレーシア運輸省系の研究機関である。

 ASEAN NCAP衝突試験においては、成人乗員保護(AOP)性能評価、子供乗員保護(COP)性能評価が行われ、最高の5つ星から最低の星ゼロまでの格付が行われる。
 AOPの場合16点が満点で、16~14点が5つ星、13.99~11点が4つ星、10.99~8.00点が3つ星、7.99~5.00点が2つ星、4.99~2.00点が一つ星、1.99~0.00が星ゼロとなる。
 COPの場合は遵守度87%以上が5つ星、86~69%が4つ星、68~51%が3つ星、50~31%が2つ星、30~0.02%が1つ星、0.00%が星ゼロとなる。2016年4月以降に発表された主な試験結果は以下のとおり。

☆ホンダBR-V(1.5L クロスオーバーSUV:16年4月1日結果発表)
・AOP:電子安定制御装置(ERC)付きは5つ星、ERCなしは4つ星
・COP:ERC付き、なしともに4つ星
★起亜モーニング(1.4Lセダン:16年5月31日結果発表)
・AOP:1.48ポイントで星ゼロ
・COP:27%で1スター
☆日産X-トレイル(2.0L SUV:16年5月31日結果発表)
・AOP:15.10ポイントで5つ星
・COP:72%で4つ星
☆スズキ エルティガ(1.4L MPV:16年5月31日結果発表)
・AOP:12.39.ポイントで4つ星
・COP:33%で2つ星
☆スズキ シアズ(1.4Lセダン:16年5月31日結果発表)
・AOP:14.56ポイントで4つ星
・COP:37%で2つ星
☆日産ナバラ(2.5L ピックアップ:16年6月1日結果発表)
・AOP:12.34ポイントで4つ星
・COP:37%で2つ星
★.現代イオン(0.8L ハッチバック:16年6月1日結果発表)
・AOP:0.00ポイントで星ゼロ
・COP:27%で1つ星

 以上の様に、成人乗員保護(AOP)性能評価においては、日本車は全て4つ星以上の評価となっている。一方、起亜モーニングと現代イオンという韓国車はともに星ゼロという最低評価であった。星ゼロの最低評価。特に、イオンには、エアバッグ、前席シートベルトプリテンショナー、ABSなどの安全装置が装備されておらず、得点ゼロ点という結果となっている(ASEAN NCAPのウエブサイトなどより)。