国民食ジョリビー・フーズ、第1四半期は18%増益

2016/05/13

選挙特需等で好調、3月末3,143店(海外650店)に

 

  ファ-ストフード・チェーン最大手で、国民食とも称されるほどの人気を誇るジョリビー・フーズ(JFC)が、5月13日に、2016年第1四半期(1月~3月)の決算速報を発表した。

 今第1四半期のグループ全体の総売上高は前年同期比14.8%増の343億ペソ、営業収入は同13.5%増の261億ペソとなった。総売上高のうちフィリピン 事業は、新店効果、来店客数や客単価の上昇、選挙特需などにより、前年同期比16%増収と好調であった。一方、海外事業jは同10.5%増収であった。地域別では、東南アジア・中東が同32.2%増収(うちベトナムが同48.2%増収)、米国が同17.4%増収、中国が同1.9%増収であった。
 
 増収効果やコスト節減効などにより、営業利益は同19.9%増の17億3,800万ペソ、純利益は同15.8%増の14億3,200万ペソ、帰属純利益は同17.7%増の13億9,800万ペソ、1株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同17.1%増の1.278ペソに達した。

 国内、海外双方での積極出店を続けている。この結果、2016年3月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,493店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー924店、中華のチャウキン445店、ピザのグリーンウイッチ236店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン370店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル458店、バーガー・キング60店 となっている。

 一方、海外店舗数は650店舗となった。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王) が319店、粥チェーンの宏状元餐が42店、華南の牛肉麺チェーン三品王58店、ダンキン・ドーナツ2店などとなっている。また、海外でのジョリビーは149店(ベトナム77店、 米国32店、ブルネイ14店、サウジ11店、シンガポール4店、クウェート4店、カタール3店、UAE2店、香港1店、バーレーン1店)。これらを含むジョリビーフーズ・グループ 国内外総店舗数は3,143店舗に達している。

 このほか、50%出資の「ハイランド・コーヒー」110店、同ベトナム麺の「フォー24」35店、40%出資の米国「スマッシュバーガー」361店など50%以下の出資の合弁事業店舗数は535店に達している。これらの合弁事業分も含めた総店舗数は3,678店舗となる。

 2016年の設備投資予定額は104億ペソであり、前年実績の47億ペソから2.2倍となる。このうち、75億ペソは新規出店(200店以上と予定)や既存店増改築に充当される。残りの29億ペソは物流・調理センター新設などに充当される(16年5月13日のフィリピン証券取引所回覧02733-2016号などよ り)。