アヤラランド業績続伸、第1四半期14%増益

2016/05/05

純利益47億ペソ、7年連続の最高益更新ペース

 

 フィリピン最大の不動産企業であるアヤラランド(ALI)が、5月4日、2016年第1四半期(1月~3月)の決算速報を発表した。

 それによると、今第1四半期の収入は前年同期比8%増の270億ペソ、純利益は同14%増の47億ペソと二桁増益決算となった。年間ベースでは2015年まで6年連続での史上最高益更新を続けてきたが、7年連続の更新が期待できる状況である。

 部門別では、主力の住宅事業収入が同17%増の145億ペソへと二桁増収、依然住宅ブームが続 いていることを反映した結果となった。
 
 一方、商業部門(ショッピングセンターやオフィス賃貸事業とホテル・リゾート事業)も堅調であった。ショッピングセンター賃貸収入が同15%増の36億1,000万ペソ、オフィス賃貸収入が同13%増の13億6,000万ペソと二桁増収となった。

 ホテル・リゾート事業収入は同2%減の14億8,000万ペソへと小幅減収となったが、首都圏マカティ市のインターコンチネンタル・マニラ閉鎖という特殊要因によるもので、その他のホテル・リゾート事業は好調であった。
 
 ALIは高水準の投資を続けている。今第1四半期の設備投資額は234億ペソに達した。年間ベースでは、2012年713億ペソ、2013年663億ペソ、2014年833億ペソ、2015年822億ペソと推移している。2016年も前年比3%増の850億ペソと高水準の投資を継続する予定である。ALIはこのような積極投資継続などにより、年率20%の利益成長を続け、2020年に純利益400億ペソを達成することを目指している(16年5月4日のフィリピン証券取引所回覧02469-2016号などよ り)。