丸米商事、フィリピンの釣具事業を強化
2016/03/15
JBIC、りそな、RCBCが設備増強を支援
国際協力銀行(JBIC、総裁:渡辺 博史)は、3月14日、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として、丸米商事(本社:大阪市東成区)のフィリピン法人Day 1 Craft Philippines Inc.(DCP)との間で、融資金額42万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。この融資は、りそな銀行及びリサ-ル商業銀行(RCBC)との協調によるもので、協調融資総額は60米ドルである。
この案件は、DCPがフィリピンのラグナ州でラグナ テクノパークで行うルアーなどの釣具の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、工場設備の増設に充てられるものである。
丸米商事は、国内釣具メ-カ-からのOEM受注生産に加え、自社ブランド「KANJI」等のオリジナル商品の開発・販売を行い、近年では米国、オ-ストラリア、ニュ-ジ-ランド等への輸出も手掛けている。丸米商事はDCPの生産能力増強を通じて、東南アジア向け事業の拡大を企図している。今回の融資は、こうした丸米商事の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものである。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、多様な金融手法を活かした案件形成やリスクテイク機能等を通じ、フィリピン等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針である(16年3月14日の株式会社国際協力銀行プレスリリースなどより)。