10月の財政赤字、10.8倍の270億ペソ
2015/12/10
10カ月間の赤字、56%増の526億ペソに
プライマリー収支は2,193億ペソの黒字
フィリピン財務省発表によると、2015年10月の政府財政収支は270億ペソの赤字となり、前年同月から赤字が10.8倍に膨らんだ。この結果、 年初10カ月(1~10月)の累積赤字は526億ペソと前年同期から56%拡大した。
2015年10月の歳入は前年同月比7%増の1,630億ペソ。そのうち、 内国歳入庁(BIR)の収入は14%増の1,158億ペ ソ、関税局(BOC)は325億ペソ、財務局(BTr)は56億ペソであった。一方、10月の歳出は前年同月比23%増の1,900億ペソであった。
また、2015年10カ月間の累計歳入は前年同期比12%増の1兆7,700億ペソ。そのうち内国歳入庁(BIR)の収入は8%増の1兆1,900億ペ ソ、関税局 (BOC)は0.3%増の3,007億ペソ、財務局(BTr)は13%増の974億ペソ。一方、累計歳出は前年同期比13%増の1兆8,200億ペソ。そ のうち、利払い額は2,720億ペソで、歳出全体に占める割合は15%となり前年同期(17%)を下回った。
歳出から利払い費を除外して算出されるプライマリーバランス(基礎収支)に関しては、10月は190億ペソの赤字に転落、一方、10カ月間では 2,193億ペソの黒字となった(15年12月9日のフィリピン財務省発表より)。