先週1週間で台風3つ発生、10号はルソン北部に上陸

2015/07/05

 先週1週間で台風が3つ発生した。 日本気象協会によると、梅雨時で同時期に台風が3つ以上発生するのは2002年以来13年ぶりのことである。

 まず、 6月30日21時(日本時間:以下同様)にマーシャル諸島で、台風9号(アジア名:チャンホン)が発生した。アジア名のチャンホンは、ラオスが用意した木の名前」である。台風9号はマリアナ諸島付近に停滞していたが、今後、沖ノ鳥島近海方面に進む可能性がある。

 7月2日21時には、フィリピンの東で台風10号(アジア名:リンファ、フィリピン名:エガイ)が発生した。アジア名リンファはマカオが用意したもので「はす(蓮)」という意味である。台風10号は4日深夜ルソン島北部イサベラ州パラナンに上陸、5日15時現在、ルソン島北端付近に位置し、中心位置は北緯18度00分、東経 20度20分にあり、時速20キロメートルの速さで西北西に進んでいる。中心気圧は992ヘクトパスカル(hPa)、最大風速は秒速23メートル、最大瞬間風速は同35メートルとなっている。

 さらに、4日午前3時にマーシャル諸島で台風11号(アジア名:ナンカー)。アジア名のナンカ―はマレーシアが用意したもので「(ジャックフルーツ)」のことである。5日15時現在、マーシャル諸島に位置し、西 に向かって時速20kmの速さで進んでいる。中心気圧は992ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速20メートル、最大瞬間風速は同30メートルである。

 なお、台風のアジア名は、台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)の加盟国などが提案した名前が、あらかじめ140個用意されていて、発生順に付けられる(15年7月5日16時05分の日本気象庁発表などより)。