アウンコンサルティング、フィリピン進出

2015/06/26

 

 SEM(検索エンジンマーケティング)を軸としたグローバルマーケティング業務を展開するアウンコンサルティング(東証マザーズ上場、本社:東京都文京区)が、フィリピンに子会社を設立した。

 フィリピンは、2014年実質GDP成長率がは6.1%と、ASEANでトップ、アジア主要国でも中国に次ぐ高い伸びとなった。人口は2014年7月に1億人を突破した。国連人口基金(UNFPA)推計によれば、遠からず日本を上回り、2050年には約1億5,500万人、2090年には約1億8千万人にまで拡大する見込み。人口がピークアウトするのは2090年代で、今後75年間以上に渡って人口が増加し続けることになる。

 このような中、フィリピンにおける不動産市場は、「適度なインフレに伴うキャピタルゲイン」、「1億人超&人口増という実需に支えられたインカムゲイン」、「円安効果」に支えられ、不動産の投資先として注目されている。

 また、フィリピンの著しい経済成長を支える産業の一つとして、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)がある。フィリピンの「情報技術ビジネス・プロセス協会」によると、2014年のBPO産業の売上高は前年比18.7%増の184億ドル(約2兆2120億円)に達し、2015年の売上高は213億ドルに達する見込み。フィリピンは、英語が公用語であり、人件費が安いこと、そして通信インフラが安定していることから、今後もBPOの需要が増加されることが予想される。

 こうした背景から、アウンコンサルティングがこれまで培ってきたSEM(検索エンジンマーケティング)を主としたマーケティング事業に加え、新規事業として不動産事業及びBPO事業を展開する目的で子会社を設する。事業内容としては、SEO(検索エンジン最適化)及びPPC(リスティング広告)を軸としたマーケティング事業、日本人投資家向けの不動産仲介事業及び、日系企業向けのBPO事業を行う。そして、海外拠点での営業活動を促進し、アジア圏での多言語サービス展開をさらに強固なものにして行く方針である。

<フィリピン子会社の概要>
(1)商号:AUN PHILIPPINES INC.
(2)代表者:信太 明氏
(3)所在地:マニラ首都圏マカティ市アヤラ通り6780ジャカビルディング12階
(12F Jaka Bldg, 6780 Ayala Avenue, Makati City 1226, Metro Manila, Philippines
(4)設立年月日:20157年6月8日
(5)決算期:5月
(6)資本金:2,000万ペソ(約5,580万円)
(7)事業内容:マーケティング事業、不動産事業、BPO事業
(8)株主構成:アウンコンサルティング 99.9%
(15年6月26日のアウンコンサルティング株式会社発表などより)。