訪日フィリピン人旅行消費額、56億円(シェア0.8%)で14位

2015/05/01

1位は爆買いの中国人、2.3倍の2,775億円(39.3%):第1四半期

 

日本観光庁は、4月30日に、訪日外国人消費動向調査2015年第1四半期(1月~3月)版を発表した。

 

 それによると、今第1四半期の訪日外国人の旅行消費額は7,066億円で、前年同期(4,298億円)に比べ64.4%増加した。そして、2014年第4四半期(10月~12月)の5,605億円を超え、四半期ベースでの過去最高記録を大幅に更新した。訪日外客数は413万人であり、前年同期(287万人)に比べ43.7%増加した。

 訪日外国人一人当たりの旅行支出は17万1,028円で、前年同期(14万9,517円)と比べると14.4%増加した。一人当たり旅行支出が増加した主要因は、中国の訪日外客数および1人当たり旅行支出の大幅な増加である。中国の1人当たり旅行支出は前年同期に比べ20.9%増加し、30万円を超えた。

 国籍・地域別の旅行消費額は、1位中国2,775億円(構成比39.3%)、2位台湾1,063億円(同15.0%)、3位韓国725億円(同10.3%)、4位香港541億円(同7.7%)、5位米国368億円(同5.2%)の順となっており、上位5カ国で全体の77.4%を占めた。中国は訪日外客数および1人当たり旅行支出が前年同期に比べて大幅に増加したことから 旅行消費額が前年同期に比べ133.7%増(約2.3倍)と急拡大した。

 訪日フィリピン人の旅行消費額は56億円(同0.8%)で14位。6位のタイ325億円(4.0%)、10位のマレーシア81億円(1.1%)、12位のシンガポール73億円(1.0%)、13位のベトナム67億円(0.9%)を下回った。しかし、15位のインドネシア50億円(0.7%)を上回った。すなわち、ASEAN主要国の最低を脱した(15年4月30日の日本国土交通省観光庁発表より)。