東栄化学、フィリピンで自動車用ゴム製品増産へ
2015/04/07
JBICが支援、部品生産拠点化期待の比で事業拡大
国際協力銀行(JBIC)は、4月3日、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として、東栄化学工業(本社:群馬県 伊勢崎市)のフィリピン法人フィリピン・トーエイケミカル・コーポレーション(PhillipineToei Chemical Corp=PTCC」)との間で、融資金額7,000万円(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結した。この融資は、民間金融機関との協調融資によるも のである。
この案件は、PTCCがカビテ州ロザリオの経済区において実施する工業用ゴム製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、工場設備の増強に充てられるものである
東栄化学工業は、自動車部品等に使用される工業用ゴム製品の製造・販売事業を行う中小企業である。経済成長等を背景に、世界的に自動車に対する需要拡大が見込まれる中、自動車部品の生産拠点としての役割が期待されるフィリピンにおいて、東栄化学工業はPTCCを通じた事業拡大を企図している。今回の融資 は、こうした東栄化学工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものである。
JBICは今後も、日本の公的金融機関として、様々な金融手法を活用した案件形成やリスクテイク機能等を通じ、フィリピン等の成長市場における中堅・中小企業を含む日本企業の海外事業展開を金融面から支援していく方針である(15年4月3日の株式会社国際協力銀行プレスリリースより)。