ユニクロのフィリピン23号店が、3月20日にオープンした。23号店は、マニラ首都圏マリキナ市のSMシティ・マリキナ店2階ユニット230-2331に立地する。営業時間は毎日午前10時から午後9時迄である。

　1987年に市に昇格したマリキナは古くからフィリピンの靴産業の中心地であり、市民の多くが靴産業に従事している。市内に存在するマリキナ靴博物館には、世界最大の革靴やイメルダ・マルコス夫人が収集してきた靴の一部が展示されている。一方、SMも靴販売（シューマート）からスタート、現在ではフィリ ピンを代表する小売り企業となっている。

　ユニクロのフィリピン初出店は2012年6月であったが、約1年後の2013年5月末に4店、13年11月末に10店に達した。約2年後の2014年5月末には12店、そして、2015年3月末には23店へと順調に増加してきている。

　昨年12月5日には、 フィリピン20号店がマニ ラ市サンタクルスのSMシティ・サンラサロ店サウスウイングに、12月12日には21号店がバタンガス州リパ市のSMシティ・リパ店にオープンした。22 号店は、今年2月27日にマニラ首都圏ケソン市のロビンソンズモール・マグノリア店にオープン。

　なお、ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社「ファース トリテイリング・フィリピン社（FRPI、所在地はマニラ首都圏パサイ市）を設立した。ファーストリテイリン グの出資比率は75%である。フィリピンでのユニクロ1号店は巨大ショッピング・モール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。

　合弁相手のSMリテール社は、商業施設運営、銀行、不動産、ホテル、コンベンション事業などを展開するフィリピン最大級のコングロマリットであるSMインベストメンツ社の子会社であり、小売業におけるリーディングカンパニーで50年の歴史を誇っている。FRPIは2012年6月の初出店時に、「数年間で ユニクロを50店舗出店、遠くない将来にフィリピン首位となることを目指す」と表明している。

フィリピンのユニクロ店舗数推移

年	13年			14年					15年
時期	5月末	8月末	11月末	2月末	5月末	8月末	11月末	12月末	1月末	2月末	3月20日
店舗数	4	6	10	11	12	16	19	21	21	22	23

（出所：ファーストリテイリング資料などより作成）