2月の国際総合収支黒字、2.9倍の9.9億ドルに

2015/03/19

19カ月ぶりの高水準、2カ月間で11.2億ドルの黒字
前年同期の41.4億ドルの赤字から急改善

 

 フィリピン中央銀行(BSP)は、毎月、純外貨準備高(NIR)の変動から算出した国際総合収支推計速報値を発表している。



 その推計速報値によると、2015年2月の月間国際総合収支 (BOP)は9億8,500万米ドルの黒字で、前年同月の3億4,500万米ドルの黒字から2.9倍増となった。この黒字は、2013年7月の10億9,900万米ドル以来19か月ぶりの高水準である。年初2カ月間では、11億2,100万米ドルの黒字となり、前年同期の41億3,500万米ドルの赤字から急改善した。

 2014年1月は確認可能な1999年以降の中央銀行(BSP)データで月間最大の赤字額(44億8,000万米ドルの赤字) を記録し、年間を通じて影響した(15年3月19日のフィリピン中央銀行発表より)。


フィリピン国際総合収支推移(単位:百万米ドル)

期間 年間 1~2月
08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 14年 15年 伸び率
国際総合収支 89 6421 14308 11400 9236 5085 -2858 -4135 1121 黒字転換
対GNI比 0.0% 2.9% 5.9% 4.3% 3.1% 1.6% -0.8 - - -
対GDP比 0.1% 3.8% 7.2% 5.1% 3.7% 1.9% -1.0 - - -

(出所:中央銀行資料より作成)