14年の比四輪車生産、12%増の8万9千台

2015/02/05

総販売台数の3割のみ、ASEAN主要国で最低、
ベトナム12万1千台(29%増)との格差一段と拡大
タイ188万台、インドネシア129万9千台とは大差

 

ASEAN自動車連盟(AAF)が、2014年通年(1月~12月)のASEAN自動車生産・販売統計を発表した.。それによると四輪車国内販売台数は合計で319万0,208台で、前年に比べ10.1%減少した。


 国別では、タイが前年比33.7%減の88万1,832台、インドネシアが1.8%減の120万8,019台、マレーシアが1.6%増の66万6,465台、フィリピンが29.2%増の23万4,747台(工業 会加盟企業ベース、輸入販売企業協会加盟企業の輸入車含むと27%増の約26万9,841台と発表されている)、ベトナムが35.4%増の13万 3,588台、シンガポールが39.1%増の4万7,443台、ブルネイは2.8%減の1万8,114台となった。

 一方、生産台数は前年比10.2%減の398万4,877台であった。国別では、タイが23.5%減の188万0,007台、インドネシアが 7.5%増の129万8,523台、マレーシアは0.8%減の59万6,418台、ベトナムは29.3%増の12万1,084台、フィリピンは12.2%増の8万8,845台であった。

 フィリピンの四輪車販売は年間を通じて二桁増と堅調であったが、生産は9、11、12月の3カ月マイナス成長となった。通年では12.2%増ながら8万8,845台とASEAN主要国で最低水準であった。これは、輸入車依存度 が高まり、フィリピン現地の部品産業など裾野産業の未発展、雇用の伸び悩みという問題をもたらしている。フィリピン自動車産業は、販売台数だけでなく、生産台数の増加に結びつく政策などが必要であると言える(15年2月4日のASEAN自動車連盟統計より)。


ASEAN自動車販売台数比較

2014年 2013年 伸び率
ブルネイ 18,114 18,642 -2.8%
インドネシア 1,208,019 1,229,901 -1.8%
マレーシア 666,465 655,793 1.6%
フィリピン 234,747 181,738 29.2%
シンガポール 47,443 34,111 39.1%
タイ 881,832 1,330,672 -33.7%
ベトナム 133,588 98,649 35.4%
合計 3,190,208 3,549,506 -10.1%


ASEAN自動車生産台数比較

2014年 2013年 伸び率
インドネシア 1,298,523 1,208,211 7.5%
マレーシア 596,418 601,407 -0.8%
フィリピン 88,845 79,169 12.2%
タイ 1,880,007 2,457,057 -23.5%
ベトナム 121,084 93,630 29.3%
合計 3,984,877 4,439,474 -10.2%

(出所:ASEAN自動車連盟)