フィリピン人の訪日意欲・関心、急速に上昇

2014/12/14

日本の宿泊ページへのアクセス数前年比85%増
前年比で世界最高の伸び、2位はベトナム68%増

 

 世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor」 (トリップアドバイザー、本社:マサチューセッツ州ニュートン、日本語版サイト:http://www.tripadvisor.jp/)は、12月11日に、トリップアドバイザーの日本の宿泊ページへのアクセス状況をベースに、訪日意欲が高いと思われる国のランキングを発表した。


 このランキングは、2012年12月1日から2013年11月30日までの1年間と、2013年12月1日から2014年12月1日までの1年間のデータを比較。自然増の要因を考慮した上で、トリップアドバイザー上のデータを集計し、アクセス数、及びユーザーの1回あたりの接続時間数が増加した主要インバウンド市場(外国人旅行者の居住国)をランキング化したものである。

 アクセス数が高かった国トップ3は米国、中国、台湾の順であったが、前年同期比で見たアクセス数の増加率が最も高かった国トップ3は、フィリピン、ベトナム、カナダの順であった。特にフィリピンは前年比85%増と大きな伸びを見せ、多くのフィリピン人が訪日に意欲を持っている様子が伺えた。

 フィリピンの85%増に続き、ベトナムが68%増、マレーシアも52%増と上位に並んでおり、アジア太平洋地域の新興国が今後、日本のインバウンドを更に活性化するために有望な市場となってくる可能性を示唆している。フィリピン、ベトナムについてはビザ発給の大幅緩和がおこなわれつつあることから今後も注目される。また、近隣国だけでなく、アメリカやヨーロッパなどの人々にとって、日本が引き続き魅力的な旅行先であることも判明した(14年12月11日のトリップアドバイザーのニュースリリースより)。


  【前年比で日本への注目が最も高くなった国 トップ10】

順位 国名 アクセス増加率
1位 フィリピン 85%
2位 ベトナム 68%
3位 カナダ 66%
4位 マレーシア 52%
5位 米国 34%
6位 スウェーデン 33%
7位 シンガポール 31%
8位 ノルウェー 29%
9位 オーストラリア 27%
10位 イギリス 27%

(出所:トリップアドバイザー、14年12月1日までの1年間の前年同期比)