9カ月間の新車総販売台数、28%増の19.7万台に
2014/10/23
工業会29%増の17万台、輸入車協会19%増の2.7万台
年間では19%増の25万台以上期待、連続最高記録へ
既報のとおり、10月9日にフィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は、2014年9月と年初9カ月間の新車販売動向を発表した。
それによると、 2014年9月の国内四輪車新車販売台数(CAMPI とTMA加盟企業分、以下:工業会加盟企業分と記す)は、前年同月比41.7%増の2万0,924台と大幅増加、7月に記録した月間最高記録を更新した。この結果、2014年9カ月間(1月~9月)の国内四輪車新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比29.2%増の16万9,727台に達した。
堅調なフィリピン景気、各社の販促強化の奏功などにより、新車販売は好調に推移している。ただし、16万9,727台という数値や前年同月比などは、自動車工業会(CAMPI)を脱退した市場シェア第3位の韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まない工業会加盟企業分のみのベースである。
10月24日付け各紙電子版によると、HARIなどが所属する自動車輸入販売企業協会(AVID)加盟企業の2014年9カ月間の販売台数は、前年同期比18.6%増の2万7,013台に達した。特に、9月は前年同月比37%増の4,013台と好調であった。
9カ月間の工業会とAVIDの加盟企業の販売台数を単純に合計すると、前年同期比28%増の19万6,740台となる。CAMPIとAVIDの合算数字から重複加盟のCATSモーター分などを調整する必要はあるが、9カ月間の新車総販売台数は非常に好調といえよう。
CAMPIは、年初時点では2014年の総販売台数(AVID分含む)を前年比9.5%増の23万台と予想していた。しかし、年前半の実績は年初予想を大幅に上回るペースで推移。したがって、CAMPIは、2014年総販売台数予想を前年比19%増の25万台へと正式に上方修正した。そして、2020年に50万台達成を目標とするとも表明している。
参考の為再掲:フィリピンの四輪車販売台数推移(工業会加盟企業分のみのベース)
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 9カ月間 |
2013年 | 12,303 | 14,439 | 15,292 | 15,094 | 15,856 | 14,244 | 15,689 | 13,700 | 14,764 | 131,381 |
2014年 | 15,642 | 16,828 | 19,173 | 18,094 | 19,598 | 19,622 | 20,730 | 19,116 | 20,924 | 169,727 |
伸び率 | 27.1% | 16.5% | 25.4% | 19.9% | 23.6% | 37.8% | 32.1% | 39.5% | 41.7% | 29.2% |
(出所:ASEAN自動車連盟統計などより作成)