ダブルドラゴン、ボラカイ島への玄関口でモール開設へ
2014/09/22
建設用地としてアクラン州カリボの一等地1.1haを取得
今年4月にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上場した不動産企業「ダブルドラゴン・プロパティー ズ」(ダブルドラゴン)の事業展開の速さが目立つ。
ダブルドラゴンは、ジョリビー・フーズ(JFC)創始者であり現会長であるトニー・タン・カクティオン氏と、2010年にJFCグループ入りした バーべキュー・チェーン「マン・イナサル」創業者エドガー・シアⅡ氏によって保有されている不動産企業である。すなわち、ジョリビー・グループ企業といえる。
ダブルドラゴンは、特にモール事業「シティモール」に注力しつつある。「シティモール」は地域社会に根差す売り場面積5 千~1万平米の中小型モールであり、スーパーマーケット、小売り店、JFC傘下のジョリビー、マン・イナサル、チャウキン(中華)、レッド・リボン(ケー キ)、グリーンウイッチ(ピザ)などのファースト・フーズチェーン店などで構成される。
この「シティモール」は、フィリピン最大の小売りグループであるSMインベストメンツ(SMIC)との合弁企業シティーモール・コマーシャルセンターズ」(CMCCI)によって展開される。
「シティモール」は、主にビサヤやミンダナオ中心に展開、2015年までに25店、2020年までに100店に出店する予定である。第1号店はビサヤ地 方パナイ島カピス州の州都であるロハス市に今年年末までに出店される予定。そのほか、ミンダナオ島サンボアンガ市やセブ州などでの用地取得もしくは用地リース契約締結が行われている。
9月22日には、アクラン州カリボの一等地1.1ヘクタールをモール出店用地として取得したと発表した。カリボは、アクラン州の州都であり、カリボ空港が立地している、カリボ空港はフィリピン有数のリゾート地であるボラカイ島への玄関口として、国内外の多くの観光客に利用されている。それに伴い、カリボも急発展しており、モール出店に適していると言えよう。
DDは、フィリピンの代表的急成長企業であるジョリビー・フーズ(JFC)のグループ企業であること、フィリピンの代表的なコングロマリットであるSM インベストメンツ(SMIC)とモール事業で提携したこと、今上半期が三桁増益決算で今後も業績が急向上していくと期待されることなどから、注目度が一段 と高まっている(14年9月22日のフィリピン証券取引所回覧04990-2014号より)。