長大、ミンダナオ水力発電事業に出資へ
2014/09/04
特別目的会社設立し早期事業化目指す
総合建設コンサルタントの長大(本社:東京都中央区)が、フィリピン・ミンダナオ島で小水力発電事業等に注力しつつある。
長大は8月27日に、グループ会社である基礎地盤コンサルタンツと共に、ミンダナオ島南アグサン州シバガット市における23MW級の水力発電所-ワワ川小水力発電事業に関して、2018年度運営開始の確実な実現に向けて、ミンダナオ島最大のゼネコンであるエクイパルコ社(本社ブトゥアン市)ら現地企業3社と出資契約を締結、特別目的会社(SPC)である「ワワ・グリーン・エナジー・コーポレーション」を設立することで最終合意した。
この出資契約では、長大が8%、基礎地盤が2%を出資し、長大グループからこのSPCへ10%の出資を行うことと、非常勤取締役1名を派遣することについて合意している。なお、これに先立って5月17日に締結した基本契約書では、長大グループがこの事業において、エンジニアリング・レビュー、施工監理、水車発電機導入、O&M等に関する5つのコンサルティング業務を提供することでも合意している。
この事業は、国際協力機構(JICA)の2013年度「協力準備調査(PPPインフラ事業)」の採択を受け、2015年12月末まで調査を実施する予定である。本来であれば、こうした事業可能性調査を経て事業化可能性を確認した後に、特別目的会社を設立、関連許認可の取得、資金調達に向けた活動を進めていくところである。しかし、この事業では、早期事業化を最優先に、JICA調査と並行して、関連許認可の取得や事業化の際の資金調達、プラント調達といった動きを進めていくこととした。
長大と基礎地盤は昨年3月には、エクイパルコ社及びツインピーク社との間で覚書を締結、ミンダナオ島の北東部に位置する北アグサン州ブトゥアン市で、エクイパルコ社らが所有する141haの用地を活用し、新たに農林水産・食品加工分野に特化した工業団地を共同で開発することに合意した。日本スタンダードによる工業団地を開発、日本企業を積極的に誘致する意向である
長大グループでは、上記のような発電事業や工業団地開発の事業等を通じて、日本や日本企業とのパイプ役として、引き続き日本企業の参画を増やしつつ、ミンダナオ島の経済発展に貢献していく方針である(14年9月1日の株式会社長大ニュースリリースなどより)。
長大と基礎地盤は昨年3月には、エクイパルコ社及びツインピーク社との間で覚書を締結、ミンダナオ島の北東部に位置する北アグサン州ブトゥアン市で、エクイパルコ社らが所有する141haの用地を活用し、新たに農林水産・食品加工分野に特化した工業団地を共同で開発することに合意した。日本スタンダードによる工業団地を開発、日本企業を積極的に誘致する意向である
長大グループでは、上記のような発電事業や工業団地開発の事業等を通じて、日本や日本企業とのパイプ役として、引き続き日本企業の参画を増やしつつ、ミンダナオ島の経済発展に貢献していく方針である(14年9月1日の株式会社長大ニュースリリースなどより)。