カジノ企業メルコ・クラウン、大阪府知事と面会

2014/08/02

日本の統合型リゾートの今後について意見交換
フィリピンで「シティ・オブ・ドリームス マニラ」開業へ

 

 7月31日に、大手カジノ関連企業であるメルコ・クラウン・エンターテインメント(MCE)取締役トッド・ニスベット氏は、大阪で大阪府知事松井一郎氏と面会した。その際、ニスベット氏は日本政府が統合型リゾート(IR)の導入構想に関して着実な進歩を遂げていることに対して敬意を表し、日本政府と密に連携し、ワールドクラスのIRリゾートを日本で立ち上げることに関して貢献し続けることを確約した。



 MCEはローレンス・ホー氏とジェームス・パーカー氏の2人の実業家によって設立された。MCEは、アジアでの関連当局と連携することが重要であると考えている。IRが導入される地域の長期的持続性を強化する効果的なプラットフォームとしてIRを活用出来るよう、日本政府と連携をとって行くことに注力していく方針である。

 MCEは、香港証券取引所および米国ナスダックに上場するアジアにおける統合型リゾート開発・運営会社である。現在、マカオ・タイパ地区に位置するホテル「アルティラ・マカオ」および、マカオ・コタイ地区にある総合都市型エンターテインメント総合リゾートである「シティ・オブ・ドリームス」を運営している。同時に、マカオ最大の電子ゲーム機を有しているモカクラブを運営している。また、マカオ・コタイ地区で、映画をテーマとした総合エンターテインメント施設の「スタジオ・シティ・プロジェクト」の開発計画も進めている。

 フィリピン、マニラでは、メルコ・クラウン(フィリピン)リゾート・コーポレーションの子会社、メルコ・クラウン・レジャー(フィリピン)がSMグループのベル・コーポレーションの協力のもと、カジノとホテル、ショップを備えたエンターテインメント総合リゾート「シティ・オブ・ドリームス マニラ」を開発および運営する。

 MCEの主要株主はメルコ・インターナショナル・ディベロップメント(メルコ)およびクラウン・リゾーツ(クラウン)。メルコは香港証券取引所の上場企業で、MCEの共同会長 兼 CEOのローレンス・ホー氏に所有、運営されている。クラウンはオーストラリア証券取引所の上位50位の上場企業で、MCEの共同会長兼非業務執行取締役ジェームス・パッカー氏により運営されている(14年8月1日メルコ・クラウン・エンターテインメントのプレスリリースなどより)。