比マクドナルド、第1四半期の売上高13%増の43.6億ペソ
2014/06/22
コスト上昇等で純利益27%減の1.7億ペソ、店舗数412に
フィリピンのマクドナルド・チェーンは、当地の有力持株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)子会社のゴールデン:アーチス・デベロップメント傘下のマクドナルド・フィリピン(比マクドナルド)によって展開されている。第1号店は1981年にオープンした。
このほど発表されたAGIの2014年度第1四半期(1月~3月)報告書において、比マクドナルドの業績動向が記載されている。それによると、今第1四半期の比マクドナルドの売上高は前年同期比13%増の43億6,000万ペソに達した。37店の新店効果、45店でのサービス拡大(営業時間拡大やデリバリーサービス開始など)、積極的な宣伝や拡販策の効果顕在化などにより二桁増収となった。
しかし、原材料、運送費、人件費などの上昇、ペソ安デメリットなどにより、販売サービスコストが19%上昇した。この結果、純利益は1億7,100万ペソにとどまり、前年同期の2億3,400万ペソから27%の減少となった。
2014年3月末の比マクドナルド店舗数は412店で、前年同月末の375店から37店、率にして9.9%増加した。一方、業界トップのジョリビーの国内店舗数は828店で、前年同月末の783店から45店増加した。ジョリビーの店舗数は、マクドナルド・フィリピンの2倍強であり、その差はなかなか縮小せず、むしろ拡大傾向にある。JFC グループ入りしたバーガー・キング35店を加えればその差はさらに拡大する。
フィリピンは、マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国でもある。フィリピンのハンバーガー市場ではジョリビーが断トツであり、フィリピンの国民食とまで称されそのシェアは50%と見られている。ジョリビーはフィリピン最大のファストフード企業ジョリビー・フーズ(JFC)によって運営されている。
ジョリビーはフィリピン最大のファストフード企業ジョリビー・フーズ(JFC)によって運営されている。2014年3月末のJFCのフィリピン国内店舗 数は2,217店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー828店のほか、、中華のチャウキン405店、ピザのグリーンウイッチ202店、ケーキ・ベーカ リーのレッドリボン287店、鶏肉・バーべキューのマン・イナサル460店、バーガー・キング35店となっている。海外店舗数は588店舗で総店舗数は 2,805店舗である(ジョリビーフーズとアライアンス・グローバル・グループの2014年第1四半期報告書などより)。