研磨フィルムのMipox、フィリピンに駐在員事務所
2014/03/30
研磨フィルムなどの研磨関連製品メーカーであるMipox(本社:東京都立川市、JASDAQ公開、旧社名:日本ミクロコーティング)は、フィリピン事業を強化する。
Mipoxは3月28日に「シンガポール連結子会社MIPOXアジアPte(MAP)が、フィリピン駐在員事務所を開設し、業務を開始する予定となった」と発表した。
MAPフィリピン駐在員事務所の設立日は2013年12月13日、業務開始予定日は2014年4月4日である。主な業務内容は「研磨フィルムおよび研磨関連製品の市場調査など」とされている。所在地はパシグ市オルティガス・センターADBアベニュー17、Joy Nostalgセンター29階、電話番号は632-555-0834。代表者はPaula Erica l Guan氏である。
フィリピンは、2013年通年のGDP成長率が7.2%(速報値)と引き続き高い水準となっている。また、積極的な外資誘致政策を打ち出していることや、人口構成上安定した若年労働者の供給が当面の間続くことが見込まれることから、近年日系企業の進出も活発化している。
このように成長著しいフィリピンに、MAPが駐在員事務所を開設した。Mipoxが展開している各国独自の「ローカルフィット戦略」をさらに拡大・強化すべく、フィリピンでのビジネス発掘・推進に取り組んでいく方針である。
なお、Mipoxは1925年の創業以来、微粒子と塗布技術を追求する中、現在は製品事業と受託事業をドメインとしている。製品事業において、主力研磨製品の研磨フィルムは、磁気ディスクが台頭した35年前からその最終仕上げ加工に使用されて現在に至り、超精密研磨加工技術と製品はハードディスクをはじめとした磁気ディスクの記録密度の高密度化とともに進歩、発展してきた。
そしてMipoxは半導体、フラットディスプレー、光ファイバーなどのハイテク業界にもナノ・オングストロームレベルの表面コントロールを提供し、その加工品質は世界最高レベルになっている。今後は、ハイテク業界に限定せず、これまで培ってきた超精密研磨技術を汎用的な一般研磨用途にも展開し、幅広い業界に安定した加工品質と高能率加工を提供していく方針である。
なお、研磨フィルムはプラスチックフィルムに砥粒を接着剤で固定しもので、シート状、ロール状のものがある(14年3月28日のMipox株式会社ニュースリリースなどより)。