13年の財政赤字、32%減の1,641億ペソ

2014/03/10

対GDP比率1.4%で上限目標(2%)をクリア

 

 フィリピン財務局によると、2013年の政府財政赤字は前年比32%減の1,641億ペソで、予想を740億ペソ、率にして31%下回った。また、財政赤字の対GDP比率は1.4%で、上限目標の2.0%以下におさまった。

 歳入は1兆7,164億ペソで、対GDP比率13.3%と、前年(12.9%)から0.4%ポイント上昇した。内訳は、内国歳入庁(BIR)が前年比 15%増の1兆2,170億ペソ、関税局(BOC)が5%増の3,045億ペソ 、財務局(BTr)810億ペソ、民営化収入等その他歳入1,139億ペソ。BIRは前年に引き続き1兆ペソを突破し税収拡大の原動力となった。2013 年に酒・煙草税の増税が実施され、物品税の税収拡大に最も寄与した。

 一方、2013年の歳出は前年比6%増の1兆8,800億ペソ、そのうち利払い額は3,234億ペソ。利払い額の歳出に占める割合は17.2%(前年17.4%)であった。

 歳出から利払い費を除外して算出されるプライマリーバランス(基礎収支)に関しては、前年比127.7%増の1,594億ペソの黒字で、予想黒字目標の942億ペソを69.2%上回った(14年3月7日のフィリピン財務省発表より)。


フィリピン財政収支推移(単位:億ペソ)

項目 年間実績推移 政府当初目標
05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 12年 13年
財政収支 -1,468 -648 -124 -681 -2,985 -3,145 -1,978 -2,428 -1,641 -2,791 -2,380
対GDP比(%) -2.6 -1.0 -0.2 -0.9 -3.7 -3.5 -2.0 -2.3 -1.4 -2.6 -2.0

(出所:フィリピン財務局資料などより作成)