比ミニストップ400店に、今年末に500店目標

2014/02/28

首位セブン・イレブン1千店突破、ファミマも拡大

 

 フィリピンのコンビニエンス・ストア業界が成長期入りした感がある。そのなかで、フィリピン業界第3位のミニストップの店舗数が400店に達した。

 ゴコンウェイ・ファミリー傘下の大手小売り企業であるロビンソンズ・リテール・ホールディングス(RRHI)は、「ミニストップ400号店が、2月27 日に、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバル・シティー(BGC)のオフィスビル『トリオン・タワーズ』の1階にオープンした」と発表した。

 フィリピンのミニストップは、RRHI傘下のロビンソンズ・コ ンビニエンス・ストアーズ(RCSI)によってフランチャイズ展開されている。RCSIは、RRHI(出資比率51%)、ミニストップ株式会社(同 25%)、三菱商事(同24%)との共同事業である。1997年にRCSIとミニストップ本社との間でカントリー・フランチャイズ契約が締結された。な お、RRHIは、 昨年11月にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上場された。

 ミニストップのフィリピン第1号店は2000年12月にオープンした。その後は増加傾向を辿ってきたが、2011年から2012年にかけては、フィリピンでの店舗立地戦略の見直しを優先させたことで、その間の店舗数増加ピッチは鈍化した。
 
 しかし、2010年12月末の332店から2011年6月に一旦320店まで減少した後に再増加に転じており、2012年末の店舗数は337店に達し、 2010年末を上回ってきた。そして、2013年12月末には、前年末比49店増、率にして14.5%増の386店と大幅増加、出店ピッチが再加速化して いる。特に、12月の1カ月間で22店の急増となった。その後も、2014年1月末に393店へ増加、2月に400店体制が構築されるに至った。2014年末には500店を目指している。

 フィリピンのコンビニ業界は、トップのセブン・イレブンをマーキュリー・セルフサービスやミニストップが追うという構図になっている。そして、2013年4月には、ファミリーマートも進出、急ピッチで店舗網を拡充しつつある。

 2013年暮れには、首位のセブン・イレブンの店舗数が前年末比21%増の1,002店に達し、大台を突破した。2013年12月末のミニストップ店舗 数は386店、昨年4月に新規参入したファミリーマートの店舗数は31店となり、その後も順調に増加している(各社資料やウエブサイトなどより)。


フィリピンのブランドコンビ二エンス・ストア店舗数とシェア

  2010年末 11年末 12年末 12年末シェア 13年末
セブン・イレブン 551 689 829 45% 1,002(推定)
マーキュリー・セルフサービス 287 345 606 33% N.A.
ミニストップ 332 327 337 18% 386
サンミゲル・フードショップ 13 25 60 3% N.A.
ファミリーマート - - - - 31
合計 1,187 1,384 1,829 100% N.A.
(出所:フィリピン・セブン資料、ミニストップ資料などより作成、ミニストップ店舗数は日本側発表値)