フィリピンのオフィス賃貸料、さらに上昇

2014/02/06

マカティ高級物件、1年間で約5%上昇見込み
平米915~1,270ペソに:コリアーズ予想

 

 世界中のマーケットにおいて総合的な不動産の コンサルティング業務を行っているコリアーズ・インターナショナル(コリアーズ)が、フィリピン不動産市場概観2013年第4四半期(10~12月)動向及び今後の見通しを発表した。


 マニラ首都圏内で、2013年に完成した新オフィスの面積は、約40万平米。そのうちの半分がボニファシオ・グローバル・シティ(BGC、旧フォートボ ニファシオ)に集中している。13年第4四半期では、ベニス・コーポレートセンター(BGC、7,400㎡)のみ。当期に完工を予定していたオフィスビル の大部分は14年第1四半期にずれ込んだ。その主なものはロビンソン・サイバースケープ・アルファ(3万5,440㎡)、ベータ(3万1,560㎡)、サイバーポッド・セントリスのノース・タワー(2万6,190㎡)、サウス・タワー(2万7,840㎡)など、全てBPO(業務受託)ビジネス向けである。 BPO産業は今後数年間商業オフィスセクターの主力となる見通し。

 オフィス需要は前期より高まっており、マカティCBDのオフィス空室率は1.61%。買い手との交渉が今なお続いているアルファランド・マカティ・タ ワーが市場に供給されていないにもかかわらず、空室が少ない状況にある。全クラスのオフィス空室率は2.26%と低く、前期から0.54%ポイント低下。 主にプレミアム物件の空室率の減少が目立った。.プレミアム、A クラスの物件は一年後更に需要が高まる見通し。

 マカティCBDのオフィス月間賃貸料は高い需要の影響で当期も値上がりが続いたが前期よりスローな値動きであった。プレミアム物件の平均賃貸料は前期比 1.2%増の1,043ペソ/平米であった。コリアーズは、今後12カ月間(14年第3四半期)にプレミアム物件で4.88%、A・Bクラスで 5.83%、4.84%超上昇すると予想している(14年2月6日のコリアーズ・フィリピンズ発表より)。

マカティCBDオフィス平米当たり月間賃貸料(単位:ペソ/ ㎡)

物件タイプ 13年Q4 13年Q3 対前期伸び率 14年Q4(予) 年間変化率予想
プレミアム 880~1,205 875~1,185 1.2% 915~1,270 4.9%
Aクラス 605~950 595~935 1.6% 635~1,010 5.8%
Bクラス 470~645 465~635 1.3% 490~675 4.8%



マカティCBDオフィス空室率

物件タイプ 13年Q4 13年Q3 14年Q4(予)
プレミアム 1.6% 2.9% 1.2%
Aクラス 6.7% 7.7% 5.7%
Bクラス以下 1.0% 1.3% 1.5%
全クラス 2.3% 2.8% 2.3%



マニラ首都圏のオフィスストック&新規供給予想(単位:㎡)

地区 12年末総面積 13年供給 14年供給 15年供給 合計
マカティCBD 2,771,784 68,131 15,288 - 2,855,203
オルティガス 1,175,350 - 124,809 92,450 1,392,609
BGC 747,116 204,440 111,769 236,556 1,299,881
イーストウッド 313,864 - - - 313,864
アラバン 303,866 31,131 69,210 53,130 457,337
その他 872,983 96,260 220,892 223,875 1,414,010
合計 6,184,963 399,962 541,968 606,011 7,732,904

(その他:マニラ、パサイ、マンダルーヨン、ケソン市、BGC=ボニファシオ・グローバルシティ)


マカティCBDオフィス資本価値(利用可能エリア)(単位:万ペソ/㎡ )

物件タイプ 13年Q4 13年Q3 対前期伸び率 14年Q4(予想) 年間変化率予想
プレミアム 13.6~14.3万 13.4~14.2万 1.5% 14.2~15.0万 4.3%
Aクラス 7.5~10.4万 7.4~10.1万 2.0% 8.0~11.1万 6.3%
Bクラス 5.3~7.2万 5.3~7.1万 1.4% 5.5~7.6万 4.5%

(上記の表は全てコリアーズ・インターナショナル資料より作成、予想も同社によるもの)